東京都|新大橋はお助け橋
こんにちは。結(Yui)です。友人のベルちゃんと一緒に自然災害伝承碑をマップにピン建てしていくプロジェクトを一緒に行っています。
避難記念
Feb/26/2023 (晴れ)
今回は日本橋にある新大橋のたもと(橋詰)にありました「避難記念」です。東京23区内だと関東大震災の碑がかなり多いのですが、この碑もその関東大震災の地震災害の碑になります。かなり大きな石板なので最初見たときに”妖怪ぬりかべだ!”と思ってしまいました(笑)。よく見ると細かく碑文が書かれていて、書きたいことが沢山あったからこんなにも大きな石板になったのかな、と思いました(それぐらい強い思いがあったのではないでしょうか)。
さてこの碑なぜ新大橋の橋詰にあるのかというと、1923年の関東大震災ではご存じの通り大火事の被害が大きかったと言われています。その火事により墨田川の多くの橋が焼け落ち、そこで多くの方が命を落としたそうですが、この新大橋は当時銅鉄で作られていたため焼け落ちませんでした。そのため火災により避難してきていた市民の命を守ることができました。同じ「橋に逃げる」という行為でも原料によって結果が違ってくるとは…もし災害が火災でなければ木製の橋でも避難された方は助かったかもしれません。どういう災害か、避難先の建物などの材料は何かなど総合的に考えて避難する場所を決定することの重要性を感じました。こういう過去の事例から知る事って大切ですよね。
ちなみにこの橋は、人々が避難して無事だったことは勿論、遮断された交通の便も一手に引き受けたため「お助け橋」と呼ばれるようになったという事です。
おまけ
今回の新大橋を調べていたら、ちょっと面白いサイトに行き当たったのでご紹介したいと思います。土木学会所属の「土木図書館」というサイトです。土木図書館は、東京の四谷にある公益社団法人土木学会内にリアルにある土木専門の図書館のようです。土木関連の専門書が豊富にあり、土木関連にお仕事として従事されている、あるいは研究されている方には重宝しそうな図書館です。有料で非会員の方でも使用することができるようです。本日はそのリアルの方ではなく、サイト上にある土木図書館の「デジタルアーカイブ」です。この中に関東大震災で破壊された橋の写真などがデジタルアーカイブとして残されています。かなり貴重であろう写真が一覧で並んでいて、そこをクリックすると拡大できます。私は土木の事は全くの素人ですが、この写真を一枚ずつ見ていると、その時の人々のパニック具合や、火災や地震の災害の大きさなど様々なものが透けて見えてくるような気がしてとても勉強になりました。ご興味ある方は一度ご覧になってみてはいかがでしょう。
結でした。ではまた~☆
土木学会の土木図書館:https://www.jsce.or.jp/library/index.html
土木図書館のデジタルアーカイブ:https://www.jsce.or.jp/library/archives/
土木図書館の土木貴重写真:http://library.jsce.or.jp/Image_DB/koshashin/CO021_01.html