台風

愛知県|おそるべし伊勢湾台風

husegu

アーユーボーワン!ベルです。
月曜日の午後から流行中のウイルス性胃腸炎にもれなく罹り、1.5日で3Kgも体重が減ったものの、わずか1日で1Kgもどるっていう、水分が抜けただけのぬか喜び(笑)少しずつ回復し、うどんを食べることができました。完全回復まであともう一息です。みなさまもどうかお気をつけください。

今回は前回に続いて、GWの第遠征で夜間救急にお世話になった高知県をめぐった様子をお届けする予定でしたが、予定を変更し、台風が発生したこともありタイムリーな話題として、今日は先週末に訪問した愛知県にある自然災害伝承碑をご紹介します。

過去の台風で一番被害が大きかった伊勢湾台風

伊勢湾台風という名前は聞いたことがある方が多いかと思います。日本に上陸した台風の中で一番被害が大きかった台風です。

碑の概要

  • 碑名:伊勢湾台風記念碑
  • 災害名:伊勢湾台風(1959年9月26日)
  • 災害種別:高潮
  • 建立年:1962年
  • 所在地:愛知県名古屋市港区港明1丁目
  • 伝承内容
    • 1959年9月26日、午後9時頃、台風15号(伊勢湾台風)が名古屋市を襲う
    • 市域の36%が濁流に巻き込まれる
    • 1,851人が犠牲に
    • 港区の無災害と発展を願い母子像を建立
    • 旧港区役所(現名古屋市港防災センター)の玄関右
    • 母子像の台座から2mしたが浸水位

写真の説明(めぐる方のために:よい機会なので✨)

国土地理院地図「自然災害伝承碑」に登録されている写真と現地の様子が違うことがあります。撮影された季節と訪問した季節がちがうときです。下の写真のように周囲の草木が元気に茂っていたり、花が咲いていたりして、自然災害伝承碑(写真の場合は銅像が自然災害伝承碑として登録されている)が見えなかったり、一部が隠れていることがあります。

今回の訪問も同じく、撮影された時期とちがっていたようで、一瞬、「自然災害伝承碑がない!」とおもうほど元気もりもりに草木が茂っていました。春から新緑の季節あと、梅雨時期というタイミングだったからかと思います。

過去にも、何度かおなじような経験をしています。自然災害伝承碑は自然豊かな場所に建立されていることも多いので、国土地理院地図「自然災害伝承碑」を頼りに探す場合は、写真と様子が違うかもメガネをかけて探すと見つけやすいです!(経験者談(笑))

どのような台風だったのか

愛知県公式動画チャンネルに当時の様子を記録した動画が公開されていました。当時の時代背景なども見ることができます。

第1報〜第165号県土復興-昭和35年度予算決まる、まで、8本の動画を紹介しています。たくさんありますが、台風による被害がどのようなものか、どうやって復旧・復興していったのかを知っておくことは心構えに大変役立ちます。

お時間が許されます時に、、、ぜひご覧ください。

特報 伊勢湾台風 第1報台風15号愛知県で空前の猛威-昭和34年9月26日-

棺桶がたくさん並んでいる様子などもありました。災害時の自衛隊の存在の大きさが昔も今も変わらないこともよくわかりました。

次の動画は災害から2週間後、10月5日の様子です。まだ水がひいていません、、、海抜が低い地域の浸水被害の大きさがよくわかります。

特報 伊勢湾台風 第2報救援を待つ災害地

北海道から鹿児島に至る全国各地の機動部隊が救護と復旧にあたっています。破傷風や赤痢が発生し、全国から医療従事者があつまっています。子どもたちも物を運んだり、住民もみんな力あわせています。

浸水してしまっては、現地に居続けることはできません。。。集団避難をする人たち、、、一方で現地を離れず水上生活をする人の姿も、、、。ベルは集団避難を選んでお風呂に入って畳で寝たいと思いました。。。

特報 伊勢湾台風 第3報水との闘いつづく災害地

当時とは社会や日々の生活基盤となるものや、堤防や重機はじめとする工事道具など、さまざまに今とは違いますが、このような様子を見ておくことは来る南海トラフ地震における心構えに非常に有効だと思いました。

特報 伊勢湾台風 第4報水禍に挑む災害地-苦難を越えて復興へ-

台風から50日の様子を伝えています。広範囲で浸水したままです。自衛隊員の方や住民の方が力をあわせて工事をしています。

特報 伊勢湾台風 第5報よみがえる被災地

常滑線が11月15日開通、11月25日関西線、11月27日近鉄線が開通、干拓地を除く、県下の決壊箇所176箇所のぜんぶが仮閉めきりが完了。みんなで万歳をしています。

冬を前に7万組の布団が贈られ、避難していた子どもたちが家へ帰り、家を失った人の仮設住宅も完成しています。12月14日に犠牲者の方の合同葬儀が行われました。

第163号復興の春

第164号復興にはげむ被災地

第165号県土復興-昭和35年度予算決まる-

台風被害のイメージが変わった

今回の自然災害伝承碑めぐりによって、伊勢湾台風の動画をじっくり見る機会につながったことで、台風による被害のイメージが変わりました。

浸水することも想像はできていましたが、海の近くや土地が低い場所での浸水被害が広範囲にわたること、そして、浸水の状態が何十日も続くことは全く想像できていませんでした。

長く浸水状態が続くことで発生する感染症のリスクは台風直接ではありませんが、間接的に命をうばうことにもつながり、また、田畑への影響は食料や生活の糧を失うことにつながり、暮らしの困窮へとつながります。

ひとつの自然災害をきっかけに、次々と連鎖的に人へ影響することが発生していくことがよくわかりました。

経験と知識のシャワーを

台風の進路や大きさなどは気象予報で把握できます。避難したり、備えたりは十分にできる状況がわたしたちにはあります。

伊勢湾台風を経験した方々の語り動画を拝見すると、旅行会社にお勤めの方が4日ほど前から情報を把握していて旅行開催を中止したとお話されていました。

同じ情報を受け取った全ての人が同じ判断や行動をするわけではありません。やはり個々人の状況や考え方によって判断はわかれます。

判断をする材料として想像は大きな要素ですが、想像をするための材料は経験と知識です。経験と知識のシャワーをたくさん自分にもたらすことが大切です。たのしく主体的な学びはよりよいシャワーになります。

YouTubeやSNS、テレビ、ラジオ、WEB、学校、イベント、伝承施設、学びの機会や場はたくさんあります。じぶんの好きなこと、じぶんにあう方法で、経験と知識のシャワーをたくさん得て、自然災害と共生するための想像力と判断力をピカピカにしていきましょう。o(^-^)o

おまけ

今回は急遽予定が空いたため名古屋市へレッツゴーしました。往復4時間、滞在2時間、でしたが、うどん好きのため、きしめん、をしっかり食べて帰りました。Google様で調べた地元の方でいっぱいの昭和レトロ感もたまらんお店でした。2玉が一般的なうどん1杯の量とのことで2玉たべました(´∀`)

いま、体調不良中(ウイルス性胃腸炎回復期)ですが、うどんばかり食べています。うどんがこの世からなくなると困ります。さぬきうどんは常にローリングしています(笑)

さぬきうどんが大好きなのですが、これまで全国各地を巡っていて、食べたうどんの中で、生まれてこのかた揺るぎない、好きなうどん1位「さぬきうどん」の座をゆるがした、うどんがありますので、紹介します(必要?笑)

それは、、、、五島うどん!

長崎転勤で2年ほど住んでいたのですが、そのときにスーパーで見つけて食べたんですが、あまりのうまさにハマりまくって食べていました。全国どこにでも売っていると思っていたのですが、関西ではなかなか見かけません。。。

なので、見つけたときは即買いです。
もっちのろんで、あごだしで食べます。🐟

ああ、、、早く固形が食べれるようになりたい、、、

それではまた、来週に!
ベルでした。

ABOUT ME
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一般社団法人 災害伝承普及協会
「みんなの心をつないで防ぐ」をコンセプトに活動しています。防災における災害伝承の大切さを発信しています。自然災害伝承碑の探訪を通し、石碑に残された先人の思いやりの心をいつも感じています。防災のことや心理学の事を発信しています。
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