バイアス基礎
「偏見や先入観、思い込み等々を指す」
バイアスとは、偏見や先入観、思い込み、といった意味を持つ言葉です。心理学や統計学、ビジネスなど、さまざまな分野で用いられています。
心理学では
心理学では、過去の経験や思い込み、周囲の状況や他人から影響をうけ、認知の偏りによって非合理な判断や選択をしてしまうことを「認知バイアス」と呼びます。
認知とは、人間の知的機能(理解・判断・論理など)を指します。心理学では知覚を中心として学習、記憶、思考、言語、など、さまざまな要素を含んでいます。
認知バイアスは、思考だけでなく、過去の経験による記憶や学習ほか、さまざまな要素が影響しています。
ボクの認知は偏ってないさ!
ベル、それもバイアスだよ。気をつけて。
統計学では
統計学でも偏見や過去の経験や先入観などのバイアスによる影響があります。
データ分析の対象となる集団(母集団)を何にするか、母集団から標本(一部を取り出して調査するために取り出したもの)を抽出するとき、データの加工や分析方法、分析結果を見るときなど、バイアスが生じやすい場面があります。
「こうではないだろうか」と考えた仮説が正しいものとの思い込みから、仮説が正しいとなるような母集団や分析手法を選んでしまうことも生じやすく、統計においてはバイアスの排除への注意が大変重要です。
メディア情報や新聞などでデータが示されているときも注意が必要です。グラフなどは特に印象で判断してしまいがちです。。。
ビジネスでは
ビジネスでは、お仕事のシーンでは先入観や偏見の意味で用いられ、先入観にとらわれた偏った見方や、偏った考え方を指していることが多いです。
また、消費行動の促進などに認知バイアスが活用されています。身近な暮らしの中に認知バイアスを活用したものはたくさんあります。
よくみかける「口コミ(お客様の声)」は、お店の人や会社が自分でPRするよりも利用者や第三者からの意見のほうが信ぴょう性が増し、受け入れやすい「ウィンザー効果」という認知バイアスを活用したものです。