災害伝承のこと
災害伝承にはいろいろな種類があるんだよ。
「 自然災害の教訓を伝える」
災害伝承とは、過去に発生した自然災害の記録や教訓・知恵を、後世に伝えるための伝承のことです。文章や絵画、民話やことわざなど、さまざまな形で伝えられてきました。
これだけは知っておいてほしい!伝承についての基礎知識。
目的:何のために
災害伝承は、命を守るために、過去の災害から学び、将来の災害に備えるという目的があります。災害の被害や教訓を後世に伝えることで、災害に対する理解を深め、防災意識を高めることにつながります。
- 命を守る
- 過去の災害から未経験の災害を学ぶ
- 将来の災害に備える
タイプ:おおまかに3つ
災害伝承には、さまざまな種類がありますが、おおまかに3つのタイプがあります。
- 文字による伝承
- 災害の記録や教訓を、文章や絵画などの形で残す伝承です。災害の被害状況や、その教訓を記した記録や、災害を題材とした絵画や彫刻、石碑などがこれにあたります。
- 口承による伝承
- 災害の経験や教訓を、口頭で伝える伝承です。民話やことわざ、伝承歌などがこれにあたります。
- 物質的な伝承
- 災害の被害を受けた建物や遺構などを残す伝承です。遺跡や伝承地、災害の被害を受けた家屋などがこれにあたります。
重要性:防災と文化
災害伝承は、自然災害の脅威を認識し、防災意識を高めるために重要な役割を果たしています。また、災害の歴史や文化を継承するという意味でも、貴重な財産です。
保存と活用:私たちの役割
災害伝承は、私たちに自然災害の脅威を教えてくれます。災害伝承を保存し、活用することで、将来の災害に備え、安全で安心な社会を築くことができます。
しかし、災害伝承は、口頭や文字で伝えられてきたため、失われていく危機に瀕しています。災害伝承を保存し、活用していくためには、以下の取り組みが必要です。
- 災害伝承の調査・収集
- 現在残っている災害伝承を調査・収集し、記録として残すことが必要です。
- 災害伝承の普及・啓発
- 災害伝承を広く伝え、人々の防災意識を高めることが必要です。
- 災害伝承の活用
- 災害伝承を教材や資料として活用し、防災教育や防災対策に役立てることが必要です。
「たくさんの種類」
日本は、地震、津波、台風、火山噴火など、自然災害の多い国です。そのような災害を経験した人々の体験や教訓は、さまざまなな形で伝えられ後世に受け継がれてきました。そのため災害伝承にはたくさんの種類があります。
- 自然災害伝承碑
- 古文書・図画
- 民話・物語
- 風習・行事
- 地名
- 言い伝え・ことわざ
- かるた・カード
- 災害遺構・伝承施設
- 語り部
「石碑だけじゃない!」
自然災害伝承碑は全国に2,000基以上!47都道府県の全てにあります!私たちは2022年から自然災害伝承碑を巡る現地探訪を続けています。私たちのおすすめの自然災害伝承を選抜をしてみました。ぜひ、ご覧ください!
「命を守る力になる」
災害伝承をすることは、小さなお子様も、大人の人も、みんなに必要なスキルです。災害伝承できる力は自分だけでなく大切な友だちや家族、身近な人の命を守る力です。
簡単にできることから、少しコツが必要なもの、家族や友達みんなと楽しくできることや、学校向きなものや大人向きのものまで、さまざまな方法がたくさんありますが、知っておきたい大切なことがあります。