|奈良県|伊賀上野地震

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春の桜に合わせ、奈良県大和郡山市の自然災害伝承碑を探訪してきました。奈良県の桜といえば吉野山の千本桜が有名です。それならば!と意気込んで行ってきました。

奈良県大和郡山市

奈良県大和郡山市と聞くと、「金魚」が真っ先に思い浮かびました!みなさんはいかがですか?

大和郡山市における金魚の養殖は、享保9(1724)年に柳澤吉里侯が甲斐国(山梨県)から大和郡山への入部のときに始まります。幕末の頃になると、藩士の副業として、明治維新後は、職禄を失った藩士や農家の副業として盛んに行われるようになりました。現在は養殖農家約40戸、養殖面積約50ヘクタールで、年間約5,000万匹が販売されています。

大和郡山市ホームページ 特産品ページより

充実&シンプルな防災情報

前回のブログにも書いたのですが、全国津々浦々、自然災害伝承碑巡りの計画をしたりするために自治体の公式ホームページを確認することが多いのですが、ホームページで提供されている観光情報や防災情報には地域性があり、歴史や防災の勉強になります。

大和郡山市の防災情報で、これいいな、と思ったものが、「時間経過別行動マニュアル」のページです。とてもシンプルなんですが、資格情報過多な環境でいるためか、このシンプルな箇条書きがすごく目に入ってきてよかったです。下記にURLをペタッ!としておきます。

大和郡山市ホームページ:「時間経過別行動マニュアル

安政四年の石燈籠

今回の自然災害伝承碑は薬園八幡神社の門をくぐって、すぐ左手にありました。ちょうど桜が満開で勢いよく咲いていました。

碑名:安政四年の石燈籠

災害:地震(1854年7月9日)

場所:奈良県大和郡山市材木町32(薬園八幡神社)

ベル
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自然災害伝承碑は、神社やお寺にあることも多いです。地域の方々にとっては暮らしとつながった大切な場所、人が集まる場所だったからでしょうか。気になるところです。

この伝承碑以外にも、伊賀上野地震を伝える伝承碑は三重県にもあります。三重県の2つの自然災害伝承碑は一昨年に探訪しました。碑文には死者が600人など被害が大きかったことがうかがえます。国土地理院地図でみると写真のような位置関係です。計測ツールを使って直線距離を測ってみると約35Kmでした。

こんなふうに地図で俯瞰してみると、広範囲で大きな被害があったことがわかります。

1854年、安政元年

訪問前の事前確認で、「1854年」を目にしたとき、どうしてだろう・・・と思いました。この1854年には約半年ほどの間に大きな地震が他でも発生しているからです。

  • 1854年 7月 9日  伊賀上野地震
  • 1854年12月23日  安政東海地震
  • 1854年12月24日  安政南海地震

当時はテレビもインターネットもない時代。遠くの地で発生した自然災害の様子をすぐに知ることはできなかったのではないかと思います。

自然災害を伝え知らせたのは

ラジオだって電話だってない時代の情報伝達。災害発生を伝える重要な役割を果たしていたのは飛脚で、飛脚からの情報をもとに、幕府をはじめ大名、商人たちは、炊き出しや、いまで言う仮設住宅の設置、献金や献米を行ったそうです。

いまの時代はインターネットもあり、多くの人が警報を受信できるようになっています。そして、その様子を個人で発信することも可能です。ネットワークが発達し、小さなお子様から大人の方まで、いろんな方が情報に触れることができるため、特に災害情報の発信については事実の把握を行い、二次被害を招くことのないように十分に気をつけたいですね。

参考サイト:関東通信工業株式会社WEBサイト「江戸時代、災害情報を伝えに走った飛脚の功績を知る

人生で一度は見てみたい…

自然災害伝承碑への探訪の前に、奈良県吉野山へ桜を見に行きました。

友達から前評判で、「人生で一度は行ったほうがいいよ」と聞いたときは、いや、そんな大袈裟な・・・と思っていたのですが、もう機会があればぜひ!奈良吉野へ!

いやはやの絶景でした!(スマホカメラマンにつき↑でお許しください)

この日は春霞とでもいうのでしょうか、少しどんよりしつつ太陽も出ていたためか、桜のピンク色がうっすらほわっと柔らかい色合いで山肌を覆っていました。

おまけに、ハロ・日暈(ひがさ)も出ていました✨

吉野山の桜鑑賞の攻略は早起きしかない?

はじめて吉野山の桜を見に行くにあたり、ルートや混雑状況などを徹底的に調べてたのですが、とんでもなく渋滞することがわかりました。

行ったことがある人に聞いてみると、「日曜日はやめたほうが・・・平日がいいよ」のアドバイスがほとんどでした。

自然災害伝承碑を巡るため、車で行くことは譲れず、ベルたちが出した解決策は、「早朝出発大作戦!」でした。

前日から出かける準備を万端にし、当日は朝4時に起きて、メールチェックなどの仕事を済ませ、5時には出発しました!

もう完璧だ!くらいに思って向かったのですが、すでに現地には沢山の人や車。山上方面へ向かうロープウェイ乗り場は長蛇の列ができていました。(朝7時すぎ・・)

それでも、なんとかぎりぎりで…渋滞につかまることなくスムーズに車で桜ルートを通行でき、中千本エリアで桜湯と葛餅をいただきながら絶景を堪能することができました。

写真は、中千本エリアにある、朝日館さんの様子です。絶景でした。

わすれちゃならない三輪素麺

ベル
ベル

みなさんは、三輪素麺を食べたことがありますか?

ベルは3年ほど前に自然災害伝承碑巡りの際に初めて食べました!

ベルママ
ベルママ

わたしが兵庫県生まれもあって、揖保乃糸ひと筋だったからね。

でも・・・わが家は、いまや「三輪素麺」登場率のほうが高いね。

三輪素麺を初めてたべたとき、食感に衝撃だったんです。コシの強さと、のどごしのよさ。なんて美味しいんだ!と思いました。そして、あまり伸びないところも、お気に入りです。

晩ごはんの時に多めにゆがいて、翌朝や翌昼に食べてもノープロブレム!便利さも最高✨そんなわけで、今回の奈良探訪でも三輪素麺を食べてきました!

卓上の三輪素麺流し!

素麺流しの家庭用機械をホームセンターなどで見かけていて、「ああ、小さな子がいたら喜ぶんだろうなぁ」なんて、思っていたのですが!2〜3周まわすとですね、とっても食べやすい〜、のどごしが増す〜〜〜〜!ってわけで、最高に楽しくて、美味しかったです!

家庭用を買おうかと思ったりしています・・・(手入れがめんどくさくないか次第です笑)

「三輪素麺流し 乾製麺所」の公式WEBサイトが見当たらず、食べログが一番詳しかったです。こちらから予約もできるようです。開店前から並んでいましたので予約がおすすめです。

さいごに

じつは奈良推しのベル。自然災害伝承碑もたくさんあることから、これまでも家族や仲間と自然災害伝承碑巡り旅で探訪を重ねるうち、引っ越したいな・・くらいに好きになりました。

奈良駅周辺も魅力いっぱいですし、今回のような吉野郡や十津川村(こちらは3回探訪しています:ブログ記事はこちら)、天川村にも行きました。

転勤族&多拠点暮らしをしているため、いつか奈良に転勤にならないかな〜、なんて、思ったりしているベルでした!

ABOUT ME
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災害伝承ラボのX係
災害時に役立つバンダナと帽子がわりのパトライトがお気に入り。 災害伝承のこと、自然災害伝承碑を巡る旅と防災の情報をXで発信係です。
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