鳥取県|東京ドーム235個分を灌漑⁉︎
アーユーボーワン!すべての命に。おはようございます!ベルです。
今回は鳥取県遠征の最終回です!なかなか見つからず苦戦した自然災害伝承碑を紹介します。
室戸台風おそるべし。。。
今回訪ねた伝承碑は、室戸台風による被害の伝承がありました。
概要 | |
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碑名 | 北條用水記念碑 |
災害名 | 室戸台風 (1934年9月20日~21日) |
災害種別 | 洪水 |
建立年 | 1938 |
所在地 | 鳥取県倉吉市巌城 |
伝承内容 | 昭和9年(1934)9月21日の室戸台風により倉吉市、旧北條4ヶ村の集団耕地1,100ヘクタールを灌漑する北條用水の大口堰堤が破壊された。碑には、災害復旧工事の概要が記されている。 |
制限事項 |
東京ドーム235個分の集団耕地への灌漑が破壊
伝承内容を見ますと、1,100ヘクタールもの集団耕地へ灌漑をしていた堰堤が破壊されたとありました。
昭和9年(1934)9月21日の室戸台風により倉吉市、旧北條4ヶ村の集団耕地1,100ヘクタールを灌漑する北條用水の大口堰堤が破壊された。碑には、災害復旧工事の概要が記されている。
灌漑(かんがい)ってなんだ?となったので調べてみました。
耕地に人工的・組織的に給水すること。川・湖・泉・溜池・井戸(地下水)などを水源とし、用水路で耕地を結ぶ。水田耕作では低湿地以外は灌漑を必要とするが、畑作では乾燥地域・地中海性気候地域に多く行われる。肥培・保温・防霜・土地改良のためにも行われ、その方法は地域によって違う。近年は総合開発の一環として立案されるようになっている。
一般社団法人東京都測量設計業協会ウェブサイトより引用|アクセス日:2024.12.19
なんと!1,100ヘクタールは東京ドーム約235個分。4村合同の耕作地だそう。すごいですね。
なかなか見つからなかったわけは・・・
今回の伝承碑はGSIマップで見る限りは目の前にあるはずなのに、なかなか見つけることができませんでした。なんども行ったり来たりを繰り返すこと約15分、、、
もう見つからないかもと半分あきらめ感がただよったときに、、、、一部分だけガードレールがないところがあることを発見!恐る恐る行ってみると、、、、伝承碑がありました!
ガードレールが切れている部分には階段があり、、、降りていくと、立ち入り禁止でフェンスに囲まれた中に伝承碑がありました。
やはり現地にいくのは大事
動画をご覧いただくと川が合流している場所であることがわかります。GSIマップでも合流点であることはわかりますが、実際に目で見てみると規模やどんな合流点かがよくわかります。
こちらの伝承碑についてもっと詳しい情報が欲しかったのですが、なかなか見つからず、ようやく見つけたのが下記です。
昭和13年3月に建立。昭和9年秋の風水害によって破損した大口堰堤の災害復旧工事を
昭和12年4月に着工して、1年後に竣工したのを記念して、その場所(用水取り入れ口)に建てられた記念碑。北条用水の最上流に位置し、倉吉市、北条4ヶ村の集団耕地千百町歩を潅漑する。記念碑には、主要工事の概要も記されている。
百周年記念誌(北条土地改良区 発行)
さいごに
この日は曇っていて、風もあり、肌寒かったのを思い出しました。それにしても、今回もまさかのバイアスにつかまっていました。そういうバイアスにつかまらないように現地探訪では冷静な目でものごとを見つめれるようにしたいと思います。
さいごの最後に「天使のはしご」がたくさん出ました!その様子がこちらです。だんだんと辺りも暗くなり、そろそろ宿へ向かわねばと思ったら、この景色になりました。がんばって探したかいがありました。
いよいよ年の瀬、もうあっという間の1年間。でも、年内目標にしていたことがあと1つできていないのでがんばりますっ!
それではまた来週に!ベルでした!