洪水

埼玉県|水神様も自然災害伝承碑

Yui

こんにちは。結(Yui)です。友人のベルちゃんと一緒に自然災害伝承碑をマップにピン建てしていくプロジェクトを一緒に行っています。

Contents
  1. 水神
  2. おまけ

水神

2023年2月11日(晴れ)

今回の自然災害伝承碑は狭山市、入間川の「水神」です。この鳥居の向こうがにある石がご神体のようです。鳥居が立っているので神社だと思うのですが、私の”神社”のイメージはご神体が直接拝見できないように社の中に隠されている感じです。しかしこちらのご神体は表にどっしりと出られていてちょっとビックリしました(またいつもの無知が…お恥ずかしい)。しかしよく考えれば水神様は結構このパターン(石に”水神”と書かれていて表に直接ご鎮座されている)が多いかもしれない。いろいろ考えていたら水神様は仏教なのか神道なのか?なんて疑問もわいてきたりして…。わからなくなってきたので少し調べたのですが、どちらにもいらっしゃるのですね~。水天様だったり、弁財天様だったり名前も様々です。日本は元来、川が多いですし農耕民族ですから水とは切っても切れない縁です。また豊穣をもたらしてもくれますが、洪水など災害ももたらしますから、先人の方々はいろいろうまく付き合う方法を考えていたのかもしれませんね。余談ですが、こちらをいろいろ調べてみても面白そうですね。

水神様と鳥居

話を碑に戻しましょう。さてこちらの碑、写真でもわかる通り碑文が無いので情報を調べるしかないのですが、国土地理院さんと狭山市役所さんのホームぺージに少し伝承の内容がありました。

水神様

明治43年(1910)8月に起きた水害は埼玉県下に大きな被害を与えた。入間川の増水も、堤防を守ろうとする住民の奮闘のかいなく、10日の夜には手の施しようのないものとなり、周辺の河川も含め計62箇所、狭山市域で入間川5箇所が決壊した。旧入間川町では床上床下合わせ71戸の浸水被害を出した。旧久星酒造裏の堤防も危うく決壊しそうになったが、同酒造が大量に保有していた米俵を土嚢として提供したため、決壊を免れることができたという。

国土地理院地図(自然災害伝承碑表示画面にある伝承内容)より

米俵を土嚢として提供ってすごいですね…。それだけ大きな水害だったのでしょうし、非常事態でしょうからやむなし、という事だったのだろうとは思いますが酒蔵さんの心意気が表れています。またこのような水害を無くすためにこの水神様を建立されたようです。

狭山市公式ウェブサイト:https://www.city.sayama.saitama.jp/manabu/dentou/jinjya/irumagawa_chiku/suijinjya-irumagawa.html

おまけ

今日は公園内にある植物をご紹介。西武線池袋線の稲荷山公園駅を降りると、目の前には稲荷山公園があります。こちらは桜や山百合、ツツジなどが有名なのですが、見晴台にはみごとなモミジバフウがあります。冬だったのでちょっと寂しい感じになっていますが、一番最初に見たときはその圧倒的存在感にビックリした記憶があります。

稲荷山公園見晴台のモミジバフウ

私は植物のことは疎くて何も知らないので調べてみたところ、モミジバフウは北米が原産。葉っぱがモミジのように分かれているのでこのような和名がついたようです。よく街路樹などとしても植えてあるようなのでご存じの方も多いかもしれません。私は公園散策が好きでいろんな公園に行くのですが、こちらのモミジバフウは本当に素敵なのでもし狭山市の稲荷山公園に行く機会があれば是非見てください(私の写真ではどんなに素敵かが伝わらないと思いますが(笑)、存在感があって本当に素敵なんですよ)。

結(Yui)でした。ではまた~☆

ABOUT ME
husegu
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一般社団法人 災害伝承普及協会
「みんなの心をつないで防ぐ」をコンセプトに活動しています。防災における災害伝承の大切さを発信しています。自然災害伝承碑の探訪を通し、石碑に残された先人の思いやりの心をいつも感じています。防災のことや心理学の事を発信しています。
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