洪水

東京都|排水の記念に

Yui

こんにちは。結(Yui)です。友人のベルちゃんと一緒に自然災害伝承碑をマップにピン建てしていくプロジェクトを一緒に行っています。

水窪排水 記念碑

2023年4月9日 (晴れ)

青梅市の水窪公園にある水窪排水 記念碑です。この青梅市は四方を小高い山に囲まれており、古くから長雨による水害に悩まされていました。明治43年(1910年)の大水害では畑が約10万平方メートル、家屋十数戸が浸水し、市中心部の浸水深は3mに達したそうです。3mだったら大人でも溺れそうな感じですね。そのため関係者で話し合いをして、土管などを埋めた大掛かりな排水工事を行いました。この碑はそうした災害の状況を記し、またその工事の完成を祝った記念碑となっています。もしこの公園名でもある「水窪」が以前のこの辺り一帯の地名であったとしたら、水害が多そうなことがうかがえますね(現在は「水窪」という地名ではなくなってしまっているのでわかりませんが)。

碑の移設

この碑はちなみに2回ほど移設をしているそうです。この辺りは区画整理が行われていてそれまでは違う場所にあったそう。とはいえ元あったとされる場所はこの公園からそれほど離れていないので、この公園の辺りも大きな被害に遭ったことは違いなさそうです。災害伝承碑を語る際に、碑の移設についてはいろいろな議論、観点があると思いますが(その場所にないと伝承内容が正しく伝わらないなど)、私(Yui)個人としては移設してまでも残したい、という想いが大切ではないかと思います。時代の流れで移設がどうしても必要になる場合もあるでしょうし、元々個人宅の敷地内にある場合もあったりしてなかなか公共化が難しい場合があると思います。でもそこで「ではこの碑やめちゃいましょう」となる事の方がはるかに怖い事のような気がします。移設したことも織り込んで伝承していけばその碑の主旨は保たれるのではないでしょうか。

おまけ

突然ですが青梅と言ったら御岳山(みたけさん)ですよね?登山好きでもある結(Yui)は、青梅と言って一番に思いつくのは御岳山です。御岳山はケーブルカーでも上がれますが、時間があれば下から登るのも良いですよ。標高929mとそれほど高くないですし、道は整備されていて高尾山のように登りやすくなっています。ただし、御岳山は登ってからが楽しい!武蔵御嶽神社やロックガーデンなど見どころがあります。また縦走して別の山に行くことも可能です。なので行き道だけで体力を使ってしまわず、登ってからもいろいろ見れるように体力を温存させることをお勧めします。どの季節もきれいですが、特に秋は紅葉が素敵なのでおススメです。

御岳山のケーブルカー

結(Yui)でした。ではまた~☆

参考URL:
青梅市観光協会 御岳山ハイキングコース: https://www.omekanko.gr.jp/course/mitake-mountain-hiking/
東京都御嶽ビジターセンター: https://www.ces-net.jp/mitakevc/courses.html

ABOUT ME
husegu
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一般社団法人 災害伝承普及協会
「みんなの心をつないで防ぐ」をコンセプトに活動しています。防災における災害伝承の大切さを発信しています。自然災害伝承碑の探訪を通し、石碑に残された先人の思いやりの心をいつも感じています。防災のことや心理学の事を発信しています。
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