洪水

山梨県|我々の生活は水と共に

Yui

こんにちは。結(Yui)です。友人のベルちゃんと一緒に自然災害伝承碑をマップにピン建てしていくプロジェクトを一緒に行っています。

差出水門之碑

2023年6月4日 (曇り)

本日は、山梨市を流れる笛吹川と、ちどり湖というかわいらしい湖の間にあるにある「差出水門之碑」という碑です。ちどり湖には、駐車場もあるのでそこに車を止めると便利です。国土地理院さんの、自然災害伝承碑地図の伝承内容には

笛吹川の本流にある差出の磯は、風光明媚かつ甲州三大水防難所とされる地で、灌漑用水を取り入れる差出水門がある。天正11年(1583)の大洪水では堤防が決壊して下流の土地一万石が流失し、濁流は甲府城下近くまで達した。明治43年(1910)8月の大水害では、堤防に大亀裂が生じ水門も被害を受けた。

となっていて、度々水害が起こっていることがわかります。こういった水防の難所は日本の至る所にありますね。それだけ日本は川が多くて水が豊かだという事でしょう。ちなみに差出の磯と水門は、このちどり湖の近くにあるのかな~と思い、周辺をちらっと見てみましたが、磯らしきものはなく、水門も見当たりませんでした。後で地図を見たら「差出の磯」というのはちどり湖より北東の方にありましたので、水門もその辺りにあるのかもしれませんね。

ちなみに碑のお隣に石標があって、こちらは「差出堰(さしでせき)改修記念碑」となっています。堰は田んぼに水を引いたり、水量を調節するのに使う仕切り事だと思うのですが、なぜここに堰?と思い調べてみました。山梨県の差出堰のページによると、

取水地点直下の温水ため池(ちどり湖)で、二分された用水の一方は、万力公園を通り、笛吹市を経て甲府市まで約9kmを潤おします。
桃、ぶどうを主とした果樹園地のかんがい用水のほか、市街地の防火、維持用水としてなくてはならない地域用水です。
水稲の増産時代には、取り入れ直下に温水ため池を建設しましたが、今は役目を終え、ちどり湖として釣り場など、憩いの場所となっています。

となっていますので、差出堰は、温水ため池(現在のちどり湖)にあった堰だったという事みたいです。田んぼにひく水は冷たいと稲の生育が良くなかったようなので、この辺りは温水ため池を建設したんですね。水門を作って川の水量をコントールし防災に役立てる、堰を作って田んぼや畑へ水を活用する、今も昔もそうですが、我々の生活は、水と共にある事を忘れてはいけないな~と思いました。水は、脅威にも助けにもなりますね。

山梨県HP>>差出堰(疎水百選): https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/soshiki/5/7216.html

おまけ – 昇仙峡

山梨県と言えば葡萄や桃などの果物、ほうとうなど美味しいものが沢山ありますよね。食いしん坊の結(Yui)は、山梨の食べ物もレポートしたいところなのですが、今回はちょっと旅情間を出して昇仙峡のご紹介です。この昇仙峡は甲府市にあり、秩父多摩甲斐国立公園の中にある渓谷です。

風光明媚な昇仙峡

日本遺産にもなっている名勝で、特に秋は山々の紅葉が奇麗だそうです。奇岩・奇石が川沿いに沢山あって散策コースもいくつかあります。結(Yui)は車で行ったので、自分の車は駐車場に止めて、散策コース(水晶街道)の一番上まで小型のバスで送迎してもらい(有料)、歩いて自分の車の所まで降りてきました。結(Yui)が歩いたところは、舗装されていて歩きやすい散策路になっていましたが、コースによっては山道もあるみたいです。また山の麓から駐車場まで登ってくる道も、奇岩・奇石が川向うに並び、見ごたえがありました。結(Yui)は時間の都合で行けませんでいたが、もう少し山の上へ進むと荒川ダムというダムもあるみたいです。次回訪れる際にはそのダムも見てみたいと思います。

結(Yui)でした。ではまた~☆

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一般社団法人 災害伝承普及協会
「みんなの心をつないで防ぐ」をコンセプトに活動しています。防災における災害伝承の大切さを発信しています。自然災害伝承碑の探訪を通し、石碑に残された先人の思いやりの心をいつも感じています。防災のことや心理学の事を発信しています。
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