洪水

自然災害伝承碑|うどん県を襲った大水害…4,200戸以上が浸水した記憶と未来への備え「新川河川激特事業竣功記念碑」

Bell

こんにちは!ベルです。全国の自然災害伝承碑をめぐる旅をしています。今回は「うどん県」こと香川県高松市です。昭和62年の猛烈な台風による水害の記憶と、そこから立ち上がった大改修工事の記録を伝える「新川河川激特事業竣功記念碑」を訪ねました。

豪雨の記憶と治水の記録。碑の概要

【訪問日:2026年2月24日】
香川県高松市春日町に、どっしりとした石碑が建っています。 この碑は、大きな被害をもたらした台風の記憶と、二度と同じ災害が起きないようにと行われた大規模な河川改修事業の完了を記念して建てられたものです。

碑の概要

  • 碑名: 新川河川激特事業竣功記念碑
  • 災害名: 昭和62年台風19号(1987年10月16日~17日)
  • 災害種別: 洪水
  • 建立年: 1994年(平成6年3月)
  • 所在地: 香川県高松市春日町
  • 伝承内容
    • 昭和62年(1987)10月16日から17日にかけて、大型の台風19号が四国地方を直撃し、豪雨をもたらした。
    • 新川および支流の吉田川では数ヶ所(東山崎橋付近など)が破堤(決壊)した。
    • 高松市春日町、東山崎町、前田西町、前田東町、亀田町および木田郡三木町で約870ヘクタールにわたり浸水した。
    • 浸水家屋は4,200戸余り(4,216戸)に及んだ。
    • 再び大災害が起きないよう、激甚災害対策特別緊急事業(激特事業)として大規模な河川改修工事が行われた。

本当に?驚きの被害規模。4,200戸以上が浸水?!

伝承内容を読んで一番驚いたのは、その被害の大きさです。 高松市内で新川があふれ、東山崎町周辺の団地や家屋に濁流が流れ込みました。なんと4,200戸以上もの家屋が床上・床下浸水の被害に遭ったというのですから、当時の混乱と恐怖は計り知れません。

農林・土木関係の被害も甚大で、被害総額は398億8,000万円にも達し、災害救助法が適用されるほどの大災害でした。普段は穏やかな川が、一瞬にしてまちを飲み込む恐ろしさを改めて痛感します。

ただ悲しみを伝えるだけではない。安全な暮らしを願う思い。

この碑の重要なポイントは、災害の悲惨さを伝えるだけでなく、「そこからどう立ち直り、未来に備えたか」がしっかりと刻まれていることです。 香川県ではこの大水害を受けて、もともと進めていた河川改修事業の計画を見直し、「河川激甚災害対策特別緊急事業(激特事業)」として、安全な川づくりを行いました。

多くの人たちが今、川のそばで安心して暮らせているのは、こうした過去の痛ましい犠牲と、二度と繰り返すまいと力を尽くしてくれた先人たちの「安全な暮らしを願う思い」があるからなんですね。自然災害伝承碑をめぐっていて、いつも感じるのは、このような「地域と人への愛着」です。なぜ安全な暮らしを願うのか、それは言うまでもなく人と地域への思いです。

おまけ〜香川といえば!絶品の手打うどん〜

香川県での自然災害伝承碑めぐりの合間には、もちろん「うどん」をいただきました! 今回立ち寄ったのは「やまうち」さんです。煙突から煙がのぼる昔ながらの風情ある建物で、「製造 卸元」と書かれた手書きの看板が歴史を感じさせます。お天気も良く、お店の前にはたくさんの人が訪れて賑わっていました。 現地に行って、その土地の美味しいものをいただくのも、旅の醍醐味ですね😋

さいごに…
防災は「備える」ことが大切ですが、何を備えるのかは地域性や個別性があり、範囲も広く多岐にわたります。しかし、地域や人への愛着は地域での備え、助け合い、などに繋がる重要な要素です。わたしは2026年4月16日の「熊本地震」の本震を経験し長らくの車中泊避難をしました。そのとき熊本出身でなく(兵庫県出身)、親戚や身寄りのない私が大変お世話になったのは地域の方々でした。挨拶する程度の顔見知りの方が炊き出しの情報を教えてくださり初めて温かいものを口にすることもできました。本当にありがたかったです。地域でのつながり大切に。

それではまた来週に⭐︎
ベルでした😊

ベルの熊本地震でのこと
|熊本県|阿蘇大橋崩落その時ぼくは
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ベル
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災害伝承ラボのX係
災害時に役立つバンダナと帽子がわりのパトライトがお気に入り。 災害伝承のこと、自然災害伝承碑を巡る旅と防災の情報をXで発信係です。
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