兵庫県|震災が奪ったもの、残したもの
アーユーボーワン、すべての命に。11月も半ばというのに、台風が3つ…週末には沖縄付近に上陸の可能性も。。。信じられないような状況に自然現象による災害だけでなく、農作物などへの影響が気になって仕方がないです。どうかどちらにも被害が出ませんように。
前回のブログのあと、「アーユーボーワン」ってどういう意味?とリアルでお会いした方からお尋ねをいただきました。「アーユーボーワン(Ayubowan)」はシンハラ語で、スリランカで広く使われている言葉の一般的な挨拶で、「こんにちは」という意味で使われます。
しかし、単なる「こんにちは」だけでなく、「長生きしてください」「健康でいてください」といった願いも込められた、とても心温まる言葉です。
スリランカでは、健康な生活を送ることが重要視されており、この言葉は、相手の健康と長寿を願うという、アーユルヴェーダの思想とも深く結びついています。
スリランカの人々は、友人、家族、見知らぬ人など、誰と会う際にも「アーユーボーワン」と挨拶を交わします。 単なる挨拶の言葉を超えて、相手への温かい気持ちを伝える、心のこもった言葉です。
仕事の関係で、伝統医療のアーユルヴェーダについて学んだときにスリランカ人の先生から教えてもらいました。先生方はみなさん目がキラキラしていて、とてもきれいな目をしていましたのが印象深く、今でもしっかり覚えています。
ということで、アーユーボーワン、はすてきな言葉だなと思って、読んでくださるみなさまの健康を願って挨拶につかっています。
震災が奪ったもの・残したもの
先週、兵庫県神戸市にある自然災害伝承碑「慰霊と復興のモニュメント・1.17希望の灯り」にあってきました。これまでにも何度も会いにきています。
今回は来年の阪神・淡路大震災30年にあわせて神戸市で開催予定で準備をしている、防災まち歩きイベントのルート下見でした。
こちらは石碑ではなくモニュメントです。このような炎が灯されているものは珍しく、ベルはいまのところは、こちらのモニュメント以外に出会ったとこがありません。
この灯は、2000年1月17日午前5時46分、被災10市10町と全国47都道府県から届けていただいた種火を一つにして、「生きている証」として点灯されたものです。今では、全国で被災した様々な地域などに分灯され、今年の1月の地震被害をうけた能登にも分灯されています。
モニュメントの碑文に震災が奪ったもの、残したもの、があります。震災のときには報道などの映像や写真で目に見えるものへ注意がいってしまうので、家や道路などの建造物が壊れてしまうことはよく知られていることと思います。
でも、震災が奪っていくものには、いろんなものがあるんです。この碑文におさまらないほど、もっとたくさんいろんなことがあります。それは人の数だけ、家族の数だけあるといっても過言ではないと思います。
一.一七希望の灯り
一九九五年一月一七日午前五時四十六分
阪神淡路大震災
震災が奪ったもの
命 仕事 団欒(だんらん) 街並み 思い出
・・・たった一秒先が予知出来ない人間の限界・・・
震災が残してくれたもの
やさしさ 思いやり 絆(きずな) 仲間
この灯りは
奪われた
すべてのいのちと
生き残った
わたしたちの思いを
むすびつなぐ
この灯が、時代を超えて、誰一人として阪神淡路大震災のことを知る人がいなくなっても、消えることなく、思いをむすびつなぎ灯つづけていますように。
阪神淡路大震災1.17のつどい
毎年、1月17日には「阪神淡路大震災1.17のつどい」が開催されています。モニュメントも開催場所の東遊園地にあります。
震災で培われた「きずな・支えあう心」「やさしさ・思いやり」の大切さを次世代へ語り継いでいくため、2025年1月17日(金)に「阪神淡路大震災1.17のつどい」を、神戸市中央区の東遊園地で行います。
阪神淡路大震災1.17のつどい 公式ホームページより:https://117notsudoi.jp/
希望の灯も、このつどいも、ずっと大切に続いていきますように。心からお祈りしています。
ベルでした。