|兵庫県|べっちゃないロック〜自然を生きる〜

アーユーボーワン!すべての命に。
おそろしい山火事が発生しています。まだ現時点で鎮火していません。
被害にあわれた方に心からのお見舞いを申し上げます。
火は本当に恐ろしいとつくづく思います。遠い場所での出来事と思っていてはいけません。いまから火の用心を始めましょう。みんなで声をかけあいましょう。
阪神淡路大震災犠牲者慰霊碑
先週末、兵庫県淡路市にある自然災害伝承碑に会いに行きました。自然災害伝承碑は「北淡震災記念公園」の中にありました。海が見える静かな場所で桜の季節はより素敵な光景だろうなと想像しました。
自然災害伝承碑は写真の赤い矢印が指しています。後ろにある「べっちゃないロック」の存在感が凄いので大きな赤矢印を置いてみました。

概要 | |
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碑名 | 阪神淡路大震災犠牲者慰霊碑 |
災害名 | 阪神・淡路大震災 (1995年1月17日) |
災害種別 | 地震 |
建立年 | 1999 |
所在地 | 兵庫県淡路市小倉184番地 |
伝承内容 | 平成7年(1995)1月17日午前5時46分に発生した兵庫県南部地震により、旧北淡町では40名が亡くなり、1,057棟の家屋が全壊したほか、甚大な被害を受けた。野島断層のズレが地表に現れた当地は北淡震災記念公園として整備されている。公園内にはモニュメント「べっちゃないロック」と「神戸の壁」がある。 |
制限事項 |
伝承内容にあるように、こちらには野島断層のズレが地表に現れた場所です。北淡震災記念公園は阪神・淡路大震災から約3年後に整備されました。
大事なことは最初に
こういう災害伝承施設や震災遺構等々にも足を運んでいますが、いつも気になることがあって、今回はそれがとても目立って感じました。それは、一番最初に掲示してあるものを見る人がいなかったことです。
大抵の場合、大事なことって最初に言いませんか?誕生日会だって「今日は⚪︎⚪︎さんの⚪︎歳の誕生日ということで・・・」というように。なぜにそれをするのかを話もせず、いきなり「はい、じゃ、かんぱ〜い!ケーキ食べよう!」ってはならないですよね・・・
自分はこれまでどうだっただろう?と思い返す機会になりました。
「ごあいさつ」に書かれていることをよみ終え「重要なことが書いてあるのにな・・・」と思いながら施設の中へ進みました。

一部といっても
公園内には約140mもある野島断層の一部が当時のまま保存されている野島断層保存館があります。一部分とはいえ実際に目の当たりにすると長いです。保存のために風雨などから守る必要があるからでしょうか、建物はとても大きな施設で空調も整っていました。

解説を聞くことを強くおすすめします
断層が保存されている場所に解説員の方がいらっしゃるので、お話を聞くことをおすすめします。解説を聞けば「ほ〜」「え!」となると思います(ベルはそうでした)が、解説を聞かなければ恐らく、おそらく、勝手な想像ですが、全く楽しくもなんともない空間になってしまうのではないかと。
写真右側の側溝は何となく「ああ、曲がったのか・・・」くらいは思えると想像しますが、絶対的に解説を聞いたほうがいいです。なのに、なのに、どうしてか皆さんサッサと行ってしまってました。(お腹空いているのかな?と思ったりしました)一緒のタイミングで入った方々が左手の写真では遠くに見えています。
地震にも耐えたメモリアルハウス
現地には断層が家の敷地を通ったにもかかわらず倒壊しなかった家があり、中に入ることができます。写真の赤い矢印で示された部分が家の中を通っている断層です。



聞いておかなくていいの?
まだ昭和感を感じる居間では語り部の方の映像を見ることができます。神戸と淡路島をつなぐ船でお仕事中(航行中)に地震が発生した方のお話です。海の上で地震を経験された方の貴重なお話ですが、こちらも残念ながら全部を聞いている方は私たち以外はいらっしゃらなかったです。淡路島は魅力いっぱいの場所なので時間の都合もある方が多いのだと思います。ぜひ、時間に余裕を持って利用なさることをおすすめします。

壁面には小学生の方の言葉が掲示されていました。子どもたちは色んなことをよく見ています。そして多くを感じています。私は写真下の小学6年生の方の「地震さえなければという言葉をはねのけて、地震があったからという言葉を言える自分になりたい」が心に突き刺さりました。わたしもそうなりたいです。学びをありがとうございます。
もし、そんなことが可能であれば、こちらのメッセージを書いた方々が今はどう思っているのかを聞いてみたいです。
地震体験と初めてみた新聞
こちらにはVR機器を装着して震度を体験できるコーナーがありました。ベルは心拍数が爆上がりしてしまいそうなので遠慮しました。一緒にきていた家族が体験するのをみていたのですが頭はプチ・ヘッドバンキング状態になります。人が体験している様子を見るのは楽しかったです笑

周囲の壁面には当時の写真や新聞が掲示されていました。写真の新聞は初めてみました。こんなふうに報道されていたんだと知りました。
蔵書がすごい
すみません、著作権などがあるやもと写真は載せませんが、出口の近くに書籍がたくさんあって、机と椅子があるエリアがあります。
蔵書の数も網羅している範囲も興味深いものばかりでした。読むことができることや、長い歴史のあるところでもあるためか、ずいぶんと本たちは年季が入っていました。たくさんの人が目にしたんだなぁと思うとうれしい気持ちになりました。
べっちゃないロックの思い
べっちゃない、は兵庫県の方言(西の方面、播磨・播州など)で、大丈夫、大したことない、という意味です。北淡記念公園には「べっちゃないロック」があります。
紹介されているブログがありました。
「べっちゃないロック」は四国の彫刻家の流政之氏が作ったモニュメントです。
「べっちゃない」とは、北淡路の方言で「たいした事ない」、「大丈夫」という意味で、
「震災ぐらいでは負けない。」という気持ちを表しています。三角すいにしたのは、天に向かって平和を願うという意味があり、三角すいが3つあるのは
寄り添って 助け合うという意味と力強さを表現しています。「語り部社長のブログ 北淡震災公園での日々の出来事を綴っています」より
込められた意味や思いを知ることは大事ですね。このブログの紹介記事を読むことができてよかったなと思いました。
べっちゃない!でいきましょう。
地表に表れた断層を保存して後世へ届ける必要があると残してくださったことに感謝するとともに、その思いにこたえなければと身を引き締める思いがしました。まだまだ知らないことがたくさんあり、メモリアルハウスから出たあとは一緒に行った家族と耐震補強の話が続きました。
自然はわたしたちの想像を超えた威力を持つ存在であり、想定はあくまでも何かしらをもとにしたものである以上、完璧に大丈夫はない、としか言いようがありません。だからこそ、自然と生きていくために出来ること、わかっていることは最低でもおさえておきたい。
それは器物を備える、耐震補強をする、よりも前に「自然と生きている」との理解を超えた理解(何と言っていいかわからない。。。)、当たり前とかではなく、理解。覚悟というのかもしれません。そういった心構え、気概をもって、なのに、、、気負いすぎずに、日々生きる、生ききることをしたいなと思う次第です。(ちょっと自分で意味がわからなくなりました、、、笑)
べっちゃない!って言って、自然と暮らせる自分、地域、社会にと願います。
おまけ
淡路島は魅力いっぱい。
美味しいものがたくさんあります。
例にもれず、食いしんぼうベルは食べてきました!
淡路島の玉ねぎと淡路牛がたっぷりの「肉吸い」と淡路島の卵をつかった「たまごかけごはん」
肉吸いはあっさり系スープ、飲み干しましたよね、もう。たまごかけごはんは色をごらんくださいませ。うますぎでしょ!

先週いったばかりの淡路島。。。なんと、今日、新たな自然災害伝承碑登録が!ガーン!
また行きます!こんどは海鮮丼食べます!ベルでした!