地震

|山形県|津波が来たらここよりも高いところへ逃げなさい

Yui

こんにちは結(Yui)です。

お友達のベルちゃんと一緒に立ち上げた自然災害伝承碑をマップにピン立てしていくプロジェクト山形編第3回です。

2022年9月18日 快晴

今回は「天保の大津波墓碑」です。1833年(天保4年)庄内沖で発生した大地震で大津波が発生しました。この大津波は、高さ約9メートルに及び、旧堅苔沢村では溺死と怪我死として8名の方が亡くなり、家屋被害38棟、船被害56艘などの大きな被害があったことが「温海組大庄屋文書」というものに残されているそうです。またこの碑は犠牲者供養とともに津波が達した位置を知らせる碑としてこの場所に設置されているそうです。碑自体は風化が進んていてわかりにくくなってしまっていますが、写真後方にある由来碑(黒い板状の物)は2011年3月11日に発生した東日本大震災を機に供養碑の教えを忘れることなく子々孫々に伝えるためにに設置されたそう。素晴らしいですね。

天保の大津波墓碑

津波の高さがここまで来たことを示されているように、確かにこの碑は少し高台にあり(坂道の途中にあります)、登り口にはちゃんと「避難場所」という看板もあります。「この碑まで津波が来た事があるんだよ。ここより高いところまで逃げないといけないよ」という事でしょう。今から189年ほど前の教えが現在も生きているなんてすばらしい!と思いました。ここの集落は国道7号線沿いでやはり海が近い(国道7号線は海岸線のすぐ横を走っています)ので、住民の方々は昔から津波には警戒されているのでしょうね。

「避難場所」の看板

おまけ

羽黒山の話に戻りますが、羽黒山にある五重塔から出羽神社まで行く道のりは石畳でとても素敵です。調べてみたところ2446段もあるみたいですよ。私が行った日はご参拝の方も少なく、とても静寂な中を歩くことができました。なんだか現代の喧騒から離れて心静かに一歩一歩かみしめつつ歩くのはいいもんだな、と感じました。皆さんも機会があれば是非行ってみてください。

出羽神社までの石畳

結でした。ではまた~。

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husegu
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一般社団法人 災害伝承普及協会
「みんなの心をつないで防ぐ」をコンセプトに活動しています。防災における災害伝承の大切さを発信しています。自然災害伝承碑の探訪を通し、石碑に残された先人の思いやりの心をいつも感じています。防災のことや心理学の事を発信しています。
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