岡山県|備える、逃げる、伝える
アーユーボーワン!ベルです。相棒の結ちゃんと一緒に全国の自然災害伝承碑をめぐってマップにピンだてしていくプロジェクトに取り組んでいます。
平成30年7月豪雨

2025年11月2日(曇り)
平成30年7月豪雨のあとから行われていた川の合流地点付替え事業の竣工記念碑が自然災害伝承碑に登録されています。
碑の概要
- 碑名:小田川合流点付替え事業竣工記念碑
- 災害名:平成30年7月豪雨(西日本豪雨)
- 災害種別:洪水
- 建立年:2024年
- 所在地:岡山県倉敷市真備町川辺
- 伝承内容
- 小田川は洪水時に高梁川の水位が高くなると背水現象が起こっていた
- 過去に何度も浸水被害が発生
- 2018年7月5日〜7日にかけての西日本豪雨
- 真備地区で堤防決壊や越水等により甚大な被害が発生
- 合流地点の付替工事が竣工を記念して建立

平成30年7月豪雨(西日本豪雨)
NHKアーカイブス 文化放送資産 2018年 西日本豪雨まとめ こちらから
付替え事業について

こちらの工事のことは以前から知っていて資料をみたり、YouTubeで公開されている工事の様子をみていたのですが「合流点を付替え?」と、ちんぷんかんぷんで現地に行ってみたいと思っていました。
ただ、、、現地に行ったところで理解できるのか???と思い、今回は土木系の仕事をしている家族に同行してもらいました。

現地を巡って資料を見ながら説明をしてもらって、やっとこさ「あぁ、なるほど、そういうことか」と理解できました。背水現象もよくわかりました。
自然災害伝承碑に限らず、やはり「百聞は一見にしかず」ですね。写真や動画を見ていて相当に大きな工事だなと思っていたのですが、車で移動が必要なほど大きな現場でした。
工事情報
下記のリンクから治水事業の詳細を見ることができます。西日本豪雨の状況からプロジェクトの対策内容、進捗、動画など、さまざまな情報がまとめられています。
国土交通省中国地方整備局 岡山河川事務所「真備緊急治水対策プロジェクト」
災害復旧の様子
小田川災害復旧工事の動画です。甚大な被害であったことがよくわかります。
「平成30年7月豪雨 被災体験から学ぶ ~後世へのメッセージ~」
先述した国土交通省中国地方整備局 岡山河川事務所の「真備緊急治水対策プロジェクト」の中に「平成30年7月豪雨 被災体験から学ぶ ~後世へのメッセージ~」があり、さまざまなお立場の10名の方が語られている動画があります。そのなかからひとつの動画を紹介します。
全員の方の動画はこちらからご覧いただけます。
住民による住民のための防災活動
真備町内の各地域では「住民による住民のための防災活動」が行われているそうです。個人、地域とわず参考になること、すぐ真似できることがあります。地域防災に取り組んでいる方、リーダーとなる方などは、ぜひご覧ください。
このブログに辿り着いた方は、どうか必ず、後世へのメッセージをご視聴ください。防災で本当に大事なことは何か、改めて自分に問う機会になると思います。
備える、逃げる、伝える
さいごに
わたしたちが暮らす日本は「災害大国」と言われます。しかし、先人や今を生きる私たちは何度も自然災害から立ち直ってきています。その力となるものは自然に争うことではなく、打ち負かすことでもなく、立ち直る力を備えておくことではないかと思います。
地震となると「いつ」が注目されますが、大事なことは「いつ地震が発生するか」ではなく、「いつ発生しても大丈夫な状態」を今、今日、作っておくことです。
そのためにできることは何か、そう考えて準備する、訓練する、身につけておく。地震の際は頭で考えたりしている時間はありません。反射レベルで身を守る行動を身につけておかねば命は守れません。情報を受け取るだけで情報や知識ばかりで、どれだけ頭でっかちになっても命は守れません。
被災経験を語る、という伝承の方法は容易にできることではありません。当時のことを思い出すということは頭の中にその映像が浮かび上がり、五感で感じていたものは体が思い出すことにもなります。心拍があがり、言葉につまり、涙がでてきます。
そうまでして、伝えなければと語ってくださるお話を受け取ったならば、その思いにこたえることは行動することです。
行動するためには小さく始めることです。
小さなことから少しずつ。
その積み重ねが被害を小さくする力、立ち直る力、になっていく。
そんなことを考えた真備町での自然災害伝承碑めぐり、災害伝承の旅でした。
ではまた、来週に✨
ベルでした!




