土砂災害

京都府| 地形も大切だけど地質を知ることも大切

Yui

こんにちは。結(Yui)です。友人のベルちゃんと一緒に自然災害伝承碑をマップにピン建てしていくプロジェクトを一緒に行っています。

南山城水害記念碑

2022年12月30日 曇り

今回の碑は京都です。こちらは「みなみやましろ」と読みます(私は最初「なんざんじょう」かと思いました)。1953年8月14日の日没から寒冷前線の影響により雨が降り始め、京都南部では夜半に雷を伴う豪雨となりました。この時の雨量は400mmを越えたそうです。旧田原村では、午前3時30分頃に大字南東谷のため池、東谷新池、平ノ谷ため池が次々に決壊し、犬打川沿いの人家が土石流で流失しました。京都南部全体での被害は全壊、流出の家屋が700戸を越え、死者や行方不明者は合わせると300人以上となる大きな被害となりました。

この災害の特徴は山津波や土石流出によって引き起こされた土砂災害である、というところです。後の調査結果によると崩壊箇所は6500か所以上になり、崩壊土砂量は10トントラック30万台分だったようです。実際に行ってみるとわかりますがこの辺りは四方を山に囲まれた地域です。もしその山々が崩れてきたら…と思うとぞっとします。

また南山城地域は風化した花崗岩地域であるため、もともと崩壊や流出を起こしやすかったようです。元々の地形的に山津波を起こしやすかったわけですね。さらに被害河川には天井川*が多く、短時間で増水したことも被害を拡大させた要因だそう。こうしたことが重なって大きな被害となりました。自分が住んでいる場所の地形を知る(川に近い、崖に近い、活火山の近くなど)ことの重要性に加え、その山や川を形成している地質などの情報も大切ですね。

次回は京都から一気に離れて東京の自然災害伝承碑です(そしてやっと2023年分のご紹介です)。

*天井川…川底が周辺の地面の高さより高い位置にある川。

参考サイト: 京都府サイト

おまけ

今回は平等院鳳凰堂に行ってきました。平等院鳳凰堂といえば言わずと知れた世界遺産!いつもはたくさんの観光客が訪れていることでしょう。しかし、さすがに年末はすいているのでは、と思い行ってまいりました(すいません、執筆が全く追いついておらず💦実際に行ったのはかなり前なのです😅)。思惑通り年末はさすがにすいていて(写真には結構人がいるように見えますが実際はそうでもなかったです)ゆっくり見れました。鳳凰堂の中を見る内部拝観もすぐ予約できて良かったですし、博物館の展示物も素晴らしかったです。有名観光地に行くなら年末が良いかも(笑)

結(Yui)でした。ではまた~☆

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一般社団法人 災害伝承普及協会
「みんなの心をつないで防ぐ」をコンセプトに活動しています。防災における災害伝承の大切さを発信しています。自然災害伝承碑の探訪を通し、石碑に残された先人の思いやりの心をいつも感じています。防災のことや心理学の事を発信しています。
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