地震

自然災害伝承碑|熊本県|震災の地から未来への希望を響かせる鐘

Bell

こんにちは!ベルです。全国の自然災害伝承碑をめぐる旅をしています。今回は熊本県上益城郡御船町(みふねまち)にある、2016年の熊本地震の記憶と、そこから立ち上がった町の人々の希望を伝える「復興の鐘」という自然災害伝承碑(モニュメント)を訪ねました。

仮設住宅があった公園に響く「復興の鐘」

【訪問日:2026.8.14】
御船町の中心部にある「御船町ふれあい広場」。ここは、かつて熊本地震の発生後に多くの被災者が身を寄せた仮設住宅団地が設けられていた場所です。震災から時を経た2025年、この公園に、復興と未来への希望を象徴して一つの美しいモニュメントが建てられました。

御船町の北部には「日奈久断層」という活断層が走っています平成28年(2016年)4月16日に発生した熊本地震(本震)は、御船町でも最大震度6弱を観測。町内では10名の尊い命が奪われ、被災した住家は約800世帯にのぼるなど、非常に大きな被害をもたらしました。

御船町は今回の令和8年熊本地震でも大きな被害を受けています。下記写真の左手に2つ並んでいる自然災害伝承碑記号の目の前は爆発があった商業施設がある場所です。前回同様に被害を受けたお宅の中を拝見させていただきましたが台風が家の中を通過したのかと思うような状況でした。被災による被害状況や影響は外からは決してわかるものではないと実感しました。

碑の概要

  • 碑名: 復興の鐘
  • 災害名: 熊本地震(2016年4月16日)
  • 災害種別: 地震
  • 建立年: 2025年
  • 所在地: 熊本県上益城郡御船町大字辺田見100番地(御船町ふれあい広場内)
  • 伝承内容
    • 平成28年(2016)4月16日に発生した大規模な地震は、熊本地方・阿蘇地方を中心に大きな被害をもたらした。
    • 御船町でも最大震度6弱を観測し、その被害は10名の命が奪われたほか、被災した住家は約800世帯となった。
    • 「復興の鐘」は、仮設住宅団地が設けられていた公園に、復興と未来への希望を象徴して建てられた。

「101日目の再開」を遂げた恐竜博物館

御船町には、たくさんの貴重な化石が眠る「御船町恐竜博物館」があります。2016年の震災では、博物館の裏側にある研究作業室や収蔵庫は、一瞬にしてめちゃくちゃに。展示されていた恐竜の全身骨格も、頭部(レプリカ)が落下して粉々に割れてしまったそうです。

地震直後からは支援物資の集荷場になるなど、余震も続く大変な状況の中で「博物館に何ができるのか?」と問い続け、休日の子どもたちの居場所として工作教室や化石クリーニング体験を開催するなど貢献されています。そして震災から101日目の2016年7月24日、博物館はついに開館再開を果たしています。

御船町の町中には恐竜が!

音楽の町に駆けつけたブルック

恐竜で有名な御船町ですが、九州で唯一の音楽単科大学「平成音楽大学」があり「音楽の町」としての顔も持っています。平成音楽大学も建物が大きな被害を受けて約1ヶ月の休校となっています。

そんな御船町にある音楽家がやってきました。

熊本復興プロジェクト「麦わらの一味『ヒノ国』復興編」の一環として、2020年11月8日、復興の鐘と同じ「ふれあい広場」にブルックのブロンズ像が設置されたのです。除幕式には地元の中学校・高校の吹奏楽部や書道部、そして平成音楽大学の皆さんも参加し、素晴らしい音楽で新しい門出をお祝いしたそうです🎵

おまけ 〜そっちなんか〜い!〜

ベルが「復興の鐘」を訪ねたとき、駐車場について目に飛び込んできたのは、、、なんと!モニュメントの前に長い行列‼︎「え!ほんとに!これまで全国津々浦々めぐってきて、こんなこと初めてだよ!すごい!」と大興奮で走って向かいました!

その行列は、、、なんと、まぁ、ブルックとの記念撮影待ちでした、、、、。駐車場からはモニュメントの前に並んでいるように見えたのです。。。

そっちなんか〜〜〜〜〜〜〜い‼︎(心の声がダダ漏れくらいのがっくり)

いや、まぁ、そうだろうよ、、、。
しかも、ベルよりもご年齢大先輩とお見受けする方々もたくさん、、、。
いやはや、「こちらもいかがですか?」とおすすめトークしたくなりました笑

こちらの御船町ふれあい広場はには、災害時用のかまどベンチもありました。トイレや電灯、広い駐車場などが整備されていました。かつて仮設住宅団地だった場所は備えと語り継ぎの場もなっています。すばらしいですね。


今回のブログを書いていて、博物館のスタッフの方々の気持ちを想像し、自分自身も2016年の熊本地震の際に無力さを感じながら過ごしていたことを思い出しました。ふだんの仕事ではまったく役に立つことができず、自分にできることは何か、これでいいのかと思いながら毎日を過ごし、最終的には「毎日を懸命に生きる」ということへと結着しました。

それは今でも変わりません。
一瞬にして、あっという間に、命も暮らしも何もかもがひっくり返されてしまうことを経験したことは大変なことでしたし、できればもう2度と経験したくないですが、そればっかりはどうにもわかりません。であるならば毎日を懸命に生きることが一番だ!そんな感じです。

おおげさなことではなくて、飄々とした気持ちです。自然とうまく付き合って、自然の一部として自分を生きる、生ききるといったところです。


過去の自然災害の記録や、先人たちが命がけで得た知恵や教訓を後世に伝えることを「災害伝承」と呼びます。令和8年熊本地震で被災者支援の際に「前回の経験があったから」という言葉を何度も耳にしました。経験を伝えていくことも災害伝承です。

災害伝承にはいくつかのタイプがあります。

  • 文字による伝承: 災害の記録を文章や石碑(今回の「復興の鐘」など)で残すもの。
  • 口承による伝承: 経験や教訓を民話やことわざ、歌などで伝えるもの。
  • 物質的な伝承: 被害を受けた建物や遺構(災害遺構)をそのまま残すもの。

これらは単なる過去の歴史の記録ではありません。 自分自身はもちろん、大切な家族や、大好きな友達の命を守るための「未来へのバトン」なのです。

自然の驚異を正しく知り、常に備えること。 皆さんも、自分の身の回りにある様々な形の災害伝承を、ぜひ少し意識して探してみてくださいね!

では、また!ベルでした!😊

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災害伝承ラボのX係
災害時に役立つバンダナと帽子がわりのパトライトがお気に入り。 災害伝承のこと、自然災害伝承碑を巡る旅と防災の情報をXで発信係です。
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