百聞は一見に如かず
自然災害伝承碑めぐりやスタンプラリーなど、取り組みを通して感じている、現地を探訪することの大切さ。
自然災害伝承碑とSDGs
SDGs(持続性可能は開発目標)の4番は「質の高い教育をみんなに」です。この目標の達成に自然災害に対する教育も重要な分野の1つです。
自然災害を学ぶことは個々人の防災・減災への備え対策だけでなく、持続的な社会、自然災害に対する強靭性(レジリエンス)と適応能力の強化の根幹となるからです。
すべては知ることから
自然災害を知ることは防災・減災の取り組みの第一歩、根幹となるものです。自然災害を知らずして必要な準備や対策を考えるのは難しいものです。
それは就職試験で「面接があります」とだけ告げられたときに、身だしなみを整える、志望動機を再確認する、会社の情報と最近の社会ニュースを確認しておく、くらいの一般的な準備と対策しかできず、合格の見込みがあるだろうかと不安に過ごすことと似ています。
しかし「面接は会社に入ってしてみたいことについてお尋ねします」と告げられていたらどうでしょう。
たちまち、必要なこと、できることが明確になり、面接の準備と対策にしっかり取り組むことができ、合格できる可能性は格段に上がることでしょう。それは自然災害においては命を守る可能性に匹敵します。
知っていれば、必要なこと、できることがわかるのです。防災・減災に限らず、多くのことは知ることが根幹です。
自然災害伝承碑は最適な教育ツール
自然災害伝承碑は、ドラマでも想像でもなく、実際にその場所であった自然災害の被害や教訓を後世に伝えるために先人が残したものです。
石碑には、いつ、どんな自然災害だったか、被害の状況や復興の様子などが記されています。
現地を探訪すると、インターネットや書籍ではわからなかった周囲の環境や、長い歴史を経ながら重ねてきている地域の防災・減災への工夫や取り組みの様子を感じたり、見聞きすることができます。
自然災害伝承碑は過去の先人たちが残したものですが、今もみゃくみゃくと地域に大切なことを伝え続けています。
フィールド探究学習に最適なスタンプラリー
自然災害伝承碑スタンプラリー「伝承碑バトンQ(通称:伝Q でんきゅー)」のイベントでは、自然災害伝承碑をスタンプポイントにスタンプを集めることを楽しみながら防災の目で街を歩きます。
街の中にある工夫や標識を見つけると、何の標識だろう、どうしてここにあるんだろう、どうしてこの高さなのか、自分の考えや想像を参加者やスタッフと対話していきます。
年齢に関係なく、ふだんの暮らしの中で自然災害や防災のことを学び触れている小学生のおちびさんの方が大人顔負けの意見が出てきたりします。
そのような場と空気感が生まれる機会に恵まれる私たちは、災害は大人も子どもも一緒に考えれるものだと強く実感しています。
百聞は一見にしかず。
自分で考えれる防災力を高めるには体験や実感、主体的な学びの機会が必要です。
ぜひ大切な人と一緒に
11月11日に大阪市で「自然災害伝承碑スタンプラリー伝Q」を開催します。小さなお子様から大人の方まで一緒に楽しくご参加いただけます。ご家族やお友達、大切な人と一緒に、防災・減災の第一歩をはじめませんか?
イベントの詳細&参加申し込みは「こちら」でご案内しています。
さいごに
朝と夜の寒暖差が大きくなってきました。先日、自然災害伝承碑の調査で三重県や奈良県方面を探訪し、紅葉もすすんでいることを実感しました!
秋の深まりが楽しみな季節ですが・・・一年を通じて一番体調を崩しやすい時期でもあるそうです。みなさま、どうかお風邪など召されませんように。
イベントでお会いできること楽しみにしています☆
ベルでした!