ぼうさいこくたい2023 レポート
NHKおはよう日本の影響は大きかった!
今回は「NHKおはよう日本」の特集「防災について考える石碑が災害について語ること」にて開催初日(9月17日)に出展ブースから生中継をしていただきました。反響は大きく、ぼうさいこくたい2023の開催時間(午前10時30分)前から、開催2日目終了まで「NHKを見てきました」のお声がけをいただきました。
自然災害伝承碑のことを初めて知った
今回のNHKおはよう日本の放送を見て初めて自然災害伝承碑のことを知ったというお声も多くいただきました。ブースに来てくださった方は男性の方が多かった印象です。バイクで巡ってみたい、余暇時間でマイペ ースに巡ってみたい、東京でも開催してほしい!など、さまざまなお声をいただきました。私たちが巡っている自然災害伝承碑のSNS (インスタグラム)をその場でフォローする方もいらっしゃいました。
防災・減災への視点は多様で多面的 = 課題も多様で多面的
自治体関係者、教育関係者、防災士の方々は特に多くお越しくださいました。地域で自然災害伝承碑スタンプラリーを開催したい、費用はどれくらい必要か?など、具体的なご質問もいただきました。一方では防災・減災の取り組みでの課題も話題になり、小さなお子様から高齢者の方まで幅広い年齢層が混在する状況で「防災・減災」への取り組みをするのは難しいと感じていた、小学生のお子様に対して「防災・減災」につながる知識を持ってもらうことを重視していた、防災・減災への取り組みが余暇時間で楽しく行うという発想がなかった、などのお話しも伺いました。さまざまな分野、立場があり、防災・減災への視点は多様で多面的であることを改めて実感しました。
国土地理院すごかった〜!
週末には自然災害伝承碑巡りの旅をしている私たち。国土地理院の自然災害伝承碑地図を見ない日はありません。アクセス数は日本一かも・・と勝手に思っています(笑)それくらいお世話になっていることで、国土地理院にお尋ねしたいことが沢山ありました。
- ・自然災害伝承碑はどのような手続き・手順で登録されるのですか?
-
自然災害伝承碑の登録は自治体からの申請を必要とし、申請後は国土地理院にて調査・確認を行い、自然災害伝承碑と認められる場合は登録されます。
【申請から登録の流れ】
①全国の自治体から国土地理院への登録申請
②国土地理院により、自然災害伝承碑であるかどうかのを調査・確認を行う
③自然災害伝承碑と確認できたら登録
- ・登録されていない自然災害伝承碑を見つけたらどうしたらいいですか?
-
その場合は、国土地理院へ情報を連絡してよいそうです。
連絡をした後は下記の手順で進めてくださるそうです。
【登録されていないものを見つけた時の手順の流れ】
①国土地理院に連絡をしてOKです、連絡はこちらのお問い合わせフォームへ
②国土地理院にて自然災害伝承碑であるかの調査・確認を行う
③自然災害伝承碑と認められる(④へ、認められない場合は手順終了)
④国土地理院より、該当の自治体へ登録対象の連絡と登録申請のご案内連絡
⑤自治体より国土地理院へ申請 → 国土地理院にて自然災害伝承碑の登録
ほかにも、たくさんお尋ねしましたが、今回はぼうさいこくたい2023リポートを続けます!
国土地理院にお尋ねしたことは別記事にまとめます!
SNSの温かなつながりに感謝
5月に大阪市で「自然災害伝承碑スタンプラリー」を開催した際もSNSをご覧になり、東京からご参加いただいたのですが、今回もSNSをご覧くださっている方々が沢山ブースにお越しくださいました!!遠くは九州からお越しくださった方も!Twitter係のベル、Instagram係の結(ゆい)ともに感謝感激でした‼️ありがとうございました。
これからも登録されている自然災害伝承碑を訪問し、現地の様子を情報発信のSNS(Twitter・Instagram)を続けていきたいと思います!
心をつないで防ぐ
自然災害伝承碑を巡り続ける ことで、石碑の向こうに人がいること、人の思いやりの心を感じるようになり災害伝承の大切さに気づかされました。今回の「ぼうさいこくたい2023」の出展で、災害伝承は先人もふくめ心と心をつなげていく、つながっていくことなんだ、と改めて実感しました。私たちの活動キーワード「心をつないで防ぐ」を大切にしていきたいと思いました。
自然災害伝承碑スタンプラリーを介在役に
5月に開催した自然災害伝承碑スタンプラリーはファミリーでの参加が中心でしたが 、今回のぼうさいこくたい2023の会場で行った「模擬スタンプラリー(出展ブースが入っている建物がスタンプポイントになった特別版)」に参加した方は全て成人で、お一人参加がほとんどでした
それでも、ゴール地点のテントではクイズの回答で拍手がおき、笑いが生まれ、スタンプラリー中にも 「あと半分です〜」と立ち寄っていただくなど、スタンプラリーが私たちと参加者を一瞬にして繋いでくれました。どこの誰であるとか、何をしているとか、社会的な立場など 何ら必要とせず、みんなと一緒でも、一人でも、老若男女がみんな楽しくできる、そんな仕組 みとツール、手法になっているように感じました。まだまだ始まったばかりの取り組みです、改善・改良を重ねて参ります!
さいごに 危険な状況でも避難しない人、どうする?
たくさんの皆様とお話をさせていただき、中にはディスカッションに発展することもありました。その1つに「避難について」がありました。避難しない人をどうするか、意見がさまざまにありました。
「家から離れたくない、もうここで死んでいい !」熊本地震後、会話の声も聞こえない激しい豪雨の中で避難を拒む高齢者の方がそう言って、泣きながら車に乗るまいと抵抗されていました。ご家族は「もう乗ってよ!お願いだから乗って!」と叫び泣いていました。
私は避難へ向かう車の中でこの状況に遭遇しました。
ちっぽけで弱虫な私は、その様子を横目で見ながら車を進めました。
でも車の中でずっと考えが巡っていました、なぜ逃げないんだろう、手伝わなくてよかったのかな・・・ああいうとき、どうしたらいいんだろう・・・
みなさんは、どうされますか?
⬛️兵庫県神戸市長田区「嗚呼福田君父子之碑」
避難しない人を見捨てることはできず命を落とす人、職務で命を落とす人もいます。地域住民を救護し多くの人を救った警察官と息子は倒壊家屋に巻き込まれ、死亡。そんな悲しいことはあってはならないと1938年建立の碑「鳴呼福田君父子之碑」(@神戸市)も伝えています。
訪問メモ
この碑を訪問したとき、なかなか見つからず、すぐ近くの公園にいらっしゃった方々にお尋ねをしました。小さなお子様連れの方が親切に一緒になって公園にいらっしゃる皆さんへお声がけしてくださったのですが、どなたもご存知ではありませんでしした。
あちこち歩いた末、やっとの思いで見つけることができた碑です。
どのようにして父子はなくなったのか。
とても詳しく紹介されているサイトがありましたので紹介いたします。
日本の1000公園(2017/1000 桧川町公園(神戸市長田区)
2024年度 ぼうさいこくたい は、熊本県です!
来年は熊本県熊本市で開催、2024年10月19日(土)〜20日(日)
もう今から楽しみです!
みなさま、ぜひ、熊本へ〜‼️
一般社団法人 災害伝承普及協会 伝宝照明(でんぽうてるみ)