|北海道|遺族の強い想いが碑に込められていました
こんにちは。結(Yui)です。友人のベルちゃんと一緒に自然災害伝承碑をマップにピン建てしていくプロジェクトを一緒に行っています。
大正大爆発丸谷温泉遭難者慰霊碑
2022年9月4日 快晴
今回も十勝岳にある自然災害伝承碑をご紹介します。今回の自然災害伝承碑は、遺族の方が中心となって建立された「大正大爆発丸谷温泉遭難者慰霊碑」です。
十勝岳の防災シェルター前の駐車場から歩いて上に少し登っていくと、望岳台があります。その望岳台の碑からさらに少しだけ上に行くと自然災害伝承碑はあります。
この望岳台で温泉施設(丸谷温泉)を営んでおられた宿主とその長男、次男合計3名の方が大爆発で亡くなりました。その方たちの慰霊と共に、残された奥様と他のお子様達のその後の苦労偲び建立されています。
碑がある場所はかなりの急勾配になっており、また裾野の町ではなく火口付近に近いこともあり、爆発の威力はすさまじかったと思います。前回の「十勝岳爆発記念」碑にもありますが、火山から噴き出した火山弾の直撃を受けて亡くなった方もいらっしゃいました。この爆発のすごさは当時鉱員でこの山に寝泊まりされていて、爆発後必死の思いで生還された方々が書かれた「生還者体験記」に詳しく書かれてるようです。この体験記是非読んでみたいと思い、探してみたのですがなかなか探せず…上富良野郷土をさぐる会HPに一部抜粋記載がありますがかなりの恐ろしさが伝わってきます。
十勝岳は大雪山国立公園内であるため単独の慰霊碑建立ができなかったそうです。そのため「十勝岳連峰案内標識」を併設することにより建立が実現しました。また国立公園内であるため大理石などは使用できず、溶岩を積み上げて慰霊碑にされたそうです(上富良野郷土をさぐる会HPより)。
遺族の方々の強い想いと、様々な方の尽力により建てられた自然災害伝承碑。大切にしていきたいですね。
おまけ
こちらは望岳台の近くにあった火山泥流の後。こんな感じで上から川のように流れてくるのですね…。もし自分が山にいるときに火山が爆発して泥流が来たらどうするか…。自分だったらどんどん降ってくる火山弾や、川のように流れてくる泥流をよけつつ逃げることができますか…と考えてしまいました。
体力をつけておくことも防災につながるな~と思った結(Yui)でした。ではまた~☆