大阪府|子供を守る先生の姿
こんにちは。結(Yui)です。友人のベルちゃんと一緒に自然災害伝承碑をマップにピン建てしていくプロジェクトを一緒に行っています。
暴風水害記念誌
2023年4月1日 (晴れ)
前回の「水防碑」から歩いて20~30分ぐらいの所にある九条東小学校の校門横にある暴風水害記念誌です。校門扉の横には壁が続いているのですが、その壁に埋め込まれている形になっていて、自然災害伝承碑としてはやや珍しい形状です。
学校に碑があるからには学校に関係あるのかな~と思っていましたがやはりそうでした。1934年に室戸台風は、風速60mの暴風と3m近い高潮を伴いながら、午前8時頃に大阪市を襲いました。平日の朝であったことから多くの児童が登校してきており、学校の被害は大きかったようです。市内での死者・行方不明者は990人に達しましたが、特に小学校での被害は大きく木造校舎倒壊28、児童269名が死亡しました。九条地区では、強風で屋根瓦が木の葉のように飛散し、濁流により全戸が床上浸水となりました。
この絵は津波や高潮によりとても大きな水害が起こる中、先生が必死に生徒を守っている様子が見えます。波のうねる様子が緊迫感を出して大変なことになっているな、という事が見て取れますね。新潟の「みちびきの像」を思い出しました。
大阪市西区の取り組み
大阪市西区を歩いていると街中で時々ライオンさんやキリンさんなど動物を見かけます。と言っても実際の動物ではなくとても可愛らしいイラストです。そしてそのイラストがついている場所は高い場所や低い場所だったり。こちらの動物さん達が何を表しているかというと、南海トラフ地震によって津波浸水想定データを元に、その場所がどれぐらい津波による浸水が起こりえるのかという事を表してくれています。例えば下の写真はOsake Metro九条駅ですがそこには3mを表すゾウさんがいます。という事はここは南海トラフ地震が発生した場合、3mまで浸水する恐れがあるという事です。またこのゾウさんは3mの所にいるので実際の高さを実感することができます。
こちらの動物たちは西区役所が作成した「浸水深サイン(どうぶつものさし)」です。このような動物を用いて子供にもわかりやすく、実際の高さに設置することにより、より効果的に津波に対する意識と正しい知識が広まることを目指して作成されたそうです。確かに実際の高さを見るとより具体的になって”自分事”としてとらえやすくなると感じました。また絵にすることにより幅広い年齢層の方にもわかりやすくするなど様々な工夫がされています。またこちらは多言語化も行っていて外国人の方々にもわかりやすくなっています。ユニバーサルデザインですね。もし皆さんも西区に行くことがあればちょっと周りを見渡してみてください。いろんな動物を探すのもきっと楽しいですよ。
結 (Yui)でした。ではまた~☆
大阪市西区HP 防災お知らせ:https://www.city.osaka.lg.jp/nishi/page/0000256945.html