地震

福島県|自分ならたった40分で避難できるか?

Yui

こんにちは。結(Yui)です。友人のベルちゃんと一緒に自然災害伝承碑をマップにピン建てしていくプロジェクトを一緒に行っています。

東日本大震災慰霊の碑

2023年7月8日 (曇り)

本日は角部内共同墓地内にある「東日本大震災慰霊の碑」です。この碑は、まだ比較的新しいので石板に風景が移ってしまって見にくくてすいません。実は南相馬市には、同時期にこの東日本大震災の碑がいくつか建っていて、今回の碑と同じような形状のものが多くあります。もちろん内容は地区ごとに違っています。こちらの地区は海岸で15mになる大津波が襲来し、22戸が流失しました。9名の方が亡くなっています。

写真に「大地震が発生しこの四十分後、海岸で十五メートルになる大津波が襲来し…」とあります。地震が発生してから、たった40分ですよ!結(Yui)だったら大きな地震でびっくりしているうえに、40分で「高台に逃げなければ」と冷静に考えて実際に逃げる、という事を完了できるだろうか、と考えてしまいました。もちろん地震の大きさや場所によって津波が来る時間は違いますが(もっと早く来ることも十分あり得ます)、”こういう時に冷静に判断できるか”という事が明暗を分ける場合もあると思うのです。

人間には正常性バイアスや同調性バイアス、確証バイアスなど様々なバイアスがあり、本来取るべき行動ができないことが多々あります。結(Yui)は、普段ボ~っと生きているので、普段から”エアー防災訓練”(突然「今、地震が来たらどうする、洪水になったらどうする?」といったことを脳内でシュミレーション&実際に行動してみる事を結(Yui)が勝手にそう呼んでます)やった方が良いな~と思ったりしました。これをやっていても実際にその時になったらパニックになったり、いろんな情報がSNSで飛び交って翻弄されそうなので、例えば災害時にはどのアプリから情報を取るべきか、どの情報が正しいのかを判断する線引きというものも必要かもな~と思いました。

おまけ – 浪江町立請戸小学校(震災遺構) その2

前回の請戸小学校の第2弾です。本日は校内をご紹介。こちらの写真は1階部分です。教室や廊下があったであろうところは、波にのまれてしまって何もありません。壁も地震ではがれてしまっています。最初にこの光景を見たときには、ええ?!こんな風になるの?といった感じで、しばらく動けませんでした。津波の圧倒的なすごさを実感させられました。

また、構内では、ポイント、ポイントで、児童たちがどうやって非難したのかを絵本形式で紹介してくださってあって、それもとても分かりやすかったです。

2階部分には、この地区の街並みの手作りジオラマがあったり、かつての児童たちが、同級生や学校に向けて手記を寄せていて、それがまた心に響く内容でした。もしお近くに寄られた際には是非訪れていただきたい震災遺構です。

結(Yui)でした。ではまた~。
参考外部URL: 浪町立請戸小学校HP: https://namie-ukedo.com/

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一般社団法人 災害伝承普及協会
「みんなの心をつないで防ぐ」をコンセプトに活動しています。防災における災害伝承の大切さを発信しています。自然災害伝承碑の探訪を通し、石碑に残された先人の思いやりの心をいつも感じています。防災のことや心理学の事を発信しています。
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