言い伝え・ことわざ

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災害伝承の種類⑥

言い伝え・ことわざ

古くから人々は災害から身を守るための知恵や経験を、口伝えや文字で伝えてきました。災害の予兆や避難方法、復興の様子など、さまざまな内容が伝承されています。

「言い伝え」と「ことわざ」の区別

    「言い伝え」と「ことわざ」について明確な区別はむずかしいのですが「言い伝え」は過去の災害の予兆や様子、「ことわざ」は災害から身を守る知恵や教訓と私たちは捉えています。

    言い伝えの例

    • 地震の予兆
      • 「地割れが起こる」「井戸の水が濁る」「蛇が抜け出す」
    • 台風の接近
      • 「海鳴りが聞こえる」「雲が黒雲に変わる」
    • 津波からの避難
      • 「津波てんでんこ」

    ことわざの例

    • 災害への備え
      • 「備えあれば憂いなし」「災害は忘れた頃にやってくる」
    • 災害のとき
      • 「地震のときは竹やぶに逃げろ」「台風のときは高台に逃げろ」

    科学技術の発達により、災害の予測や警報の発令ができるようになってきましたが、言い伝えやことわざには、科学技術では捉えることができない、自然の摂理や人々の知恵が詰まっています。貴重な災害伝承です。

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