|北海道|公的機関にて建立された唯一の「十勝岳爆発記念碑」
こんにちは。結(Yui)です。友人のベルちゃんと一緒に自然災害伝承碑をマップにピン建てしていくプロジェクトを一緒に行っています。
遭難記念碑
2022年9月4日 快晴
本日の碑も1926年の十勝岳大爆発の記念碑なのですが、ほかの碑とは1点だけ違う点があります。それは、この碑だけは公的機関にて建立された唯一の「十勝岳爆発記念碑」である点です。また144名の犠牲者への供養はもちろんの事、自然災害伝承碑建立の根本にある「災害」の事実や想いを、次世代や以降の世代の我々が忘れないように伝承していき、復興に対する象徴とするべきという事を考えて建立されました。
名前はシンプルに「遭難記念碑」 。明憲寺境内にある碑と同じ名前ですね。この碑の台座と鏡石は泥流によって流されて来た自然石だそうです。
十勝岳の爆発は、開拓以来33年営々苦労して築き上げた田畑を泥土の海へと変えてしまい、144名の尊い人命を奪いました。その際に村の復興案と放棄案が対立しましたが、当時の上富良野村長は「三十年の粒々辛苦の結晶たるこの土地を一朝にして見括ることは断じて出来ない。例え石に噛じりついても必らず復興してみせる。我々は今日から移住当時の昔に還って頑張り抜こう」と力強い信念をもって激励されました。この熱意が当時の北海道庁長官や関係当局を動かし、復興の計画が始まりました(上富良野の「郷土をさぐる会」HPより)。
放棄案が出るぐらい災害の爪痕はひどかったのね…と改めて考えさせられる碑です。現在はそんな話があったことがわからないぐらい素晴らしく復興されているので、資料を読んだ時にはびっくりしました。改めて「伝承」の重要性を改めて感じさせられました。
おまけ
たまたまお宿の近くを散歩していたら偶然見つけた「ふらのチーズパイ」。有名だとは知らずにふらっと入っておいしそうだったので買ってみました。チーズが練りこまれた白あんがパイでくるまれています。手のひらにちょこんとのるかわいい一口サイズです。
お味はなんだかとても懐かしい味。チーズはそれほど表に出ず、白あんもあっさりしていて上品なお味でしたよ~。
残念なことにこのお店9月いっぱいで閉店されるそう(2022年の9月なので現在はすでに閉まっていると思います)。ぎりぎりセーフで食べることができました。
結でした。ではまた~☆