発見の連続!スタンプラリー実施エリア現地調査
大阪市で実施調査
スタンプラリー実施予定場所、大阪市西区、浪速区にまたがるエリアで現地調査を実施しました!国土地理院地図で自然災害伝承碑の場所や写真などを確認していましたが、現地に行ってみないとわからないこと、感じられないことがありました。
現地調査の大切さ
現地に行ってわかったこと、感じたことは、五感によってもたらされるものでした。
インターネットで収集できる写真や動画・情報では限界があることを実感しました。
今回調査をした自然災害伝承碑はいずれも大通りに面した場所にあり、
交通量の多さや周囲の音の大きさは全く想像と違っていました。
心の盲点、見逃していた表示
大阪西区では普段から歩いたり車で通ったりしている道なのに、今まで全く目に入っていなかった表示を見つけました。
みなさん、何かわかりますか?
こちらは浸水深の表示ですが、これまで全く気づきませんでした。
現地調査をしているんだ!と、意識して街を歩いたことで発見することができました。
とはいえ、
これまでも目は見ていたはずです。
心が見ていなかった…ということです。
防災の落とし穴というか、心の盲点を実感した出来事でした。
この表示は動物の背丈で浸水深がイメージできるように工夫されていて、
お子様でもわかりやすくてとってもいいですよね!
この「どうぶつものさし」は2014年度グッドデザイン賞を受賞しているそうです。
みなさんの街に浸水深の表示はどんなものがありますか?
参考:大阪市西区「どうぶつものさし」
碑文にこめられた具体的な願いのメッセージ
自然災害伝承碑には必ず碑文があり、災害発生年や内容が記されています。
先人が残した大切な災害教訓のメッセージです。
今回訪問した「大地震両川口津波記」は災害の状況と過去の教訓が活かされずに
多くの被害がでたことのほかに、後世へ向けた具体的なメッセージが記されていました。
願くは心あらん人、年々文字よみやすきよう墨をいれたまうべし
両川口津波記念碑
(この石碑の意義を理解してくれる人は碑文が読み易いように墨を入れて欲しい
このメッセージを地域の方々が長年守り続けて石碑は維持管理されてきました。
現在は大地震量川口津波記念碑保存運営委員会の方々によって保存管理されています。
知っていれば・・・から始まった地図記号
自然災害伝承碑が地図記号としてデビューしたのは2019年9月1日(防災の日)です。
その背景となったのは前年に発生した2018年の西日本豪雨災害です。
犠牲者が出た地域では大水害での被害状況を伝える自然災害伝承碑が残されていましたが
限られた人しか存在を知らなかったため、多くの人がその記録や教訓を防災・減災に役立てれるようにと地図記号に導入されました。
届かないを届くに変える、自然災害伝承碑スタンプラリー
自然災害伝承碑は4月17日 現在、全国に1874基あります。
しかし、その存在はあまり知られていません。
自然災害伝承碑に記すことで災害教訓を届けようとした先人たちの大切なメッセージは
私たちに届いていないのです。
参考:災害の記憶を伝える「自然災害伝承碑」 内閣府みんなの防災
自然災害伝承碑スタンプラリーは先人のメッセージを受け取り、
今に生かし、未来へ渡すためのスタンプラリーです。
人と街の防災につなげる取り組みとして活動しています。
ベルのつぶやき
この日は想定ルート、距離や段差、トイレの場所、休憩できるところなども確認しながら回りました。普段も歩いているのに知らなかったこと気づいていなかったことなどがありました。
一番の発見は、何事もなく過ごせている有り難さと見ているのに見えていない心の盲点でした。
どこか遠くの知らない街じゃないのに発見の連続となった1日でした。
1日に1万歩を達成することはなかなかできない日々なのですが、
この日は2万4千歩を超えていました‼️(あとちょっとで2万5千歩だった!)
現地調査で歩いた歩数と同じように、
スタンプラリー開催に向けて心のわくわくメーターも急上昇中です!
第1回目に向けてがんばります☆