火山

長崎県|大火砕流により43名の命が奪われた

Bell

アーユーボーワン!ベルです。
温帯低気圧が台風になっていきなりやってくる、、、そんな今日です。
九州のみなさま、どうか早めに安全な場所に避難して安心・安全にお過ごしください。

今回は先週のお盆に訪問しました長崎県島原市にある自然災害伝承碑です。ベルは長崎県大村市に2年ほど住んでいて、島原半島にはよくきていました。当時は自然災害伝承碑のことは全く知らなかったので、食と温泉が目当てでした笑

平成3年 雲仙普賢岳噴火

平成2年(1990年)11月17日から噴火活動が再開した雲仙普賢岳、平成3年(1991年)6月3日に大火砕流が発生し、死者・行方不明者43名の被害が発生しました。当時の様子はニュースで知っている方も多いことと思います。わたしもとても記憶に残っている災害です。

碑の概要

  • 碑名:消防殉職者の碑
  • 災害名:平成3年雲仙普賢岳噴火(1991年6月3日)
  • 災害種別:火山災害
  • 建立年:1999年
  • 所在地:長崎県島原市平成町
  • 伝承内容
    • 1990年雲仙普賢岳の噴火が始まる
    • 1991年6月3日に大火砕流が発生
    • 消防団員12名を含む43人の命が奪われた
      • 消防団員:12名
      • 一般人:6名
      • 火山研究者:3名
      • タクシー運転手:4名
      • 警察官:2名
      • 報道関係者:16名

この災害に関する情報 

NHK:災害列島命を守る情報サイト
“危険と分かって近づいたのか” 雲仙普賢岳 火砕流災害の教訓

国土交通省九州地方整備局
1990−1995−雲仙普賢岳火災害概要

長崎県庁
雲仙・普賢岳の噴火と災害

雲仙普賢岳の教訓を未来へ NIB長崎国際テレビ YouTube

NIB長崎国際テレビ「雲仙普賢岳の教訓を未来へ」とシリーズで当時の映像や当時を知る人へのインタビューをYouTubeで紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

雲仙普賢岳の教訓を未来へ①星野親房さん(建設会社経営)

2021年4月13日放送 NIB News every.特集

災害報道のあり方を見直すことにもなった災害であることも多くの方がご存知だと思います。動画の中盤に目前に火砕流が迫る様子があり、「おさえて!おさえろ!え、おさえろ!」との大きな声が入っています。そして、テレビ局のアンテナを積んだ車も映っています。命と引き換えになるなんて思ってもいなかったと思います。でも、その映像を撮るがために巻き込まれ命を落とした方々がいたことは決して忘れてはいけません。

避難をして無人のお宅に報道の方が無断で入って電話を使っていたという証言はショックでした。致し方ない状況だったとはいえ、そういうことがあったことを初めて知りました。

雲仙普賢岳の教訓を未来へ②鐘ヶ江正明さん(養鶏場を経営)

NIB News every.特集(2021年5月4日放送)

「鶏に餌をやりたい」養鶏場を営まれていた方です。災害時に被害にあうのは人間だけではありません。大切な家畜も被害にあいます。故郷も先祖代々の土地も立ち入り禁止地域になった方の言葉がとても重く心に響きました。「普通の災害にせよ 火山の災害にせよ やはり自然のことなので逆らわないように 命を守るように対応していかないといけない」

雲仙普賢岳の教訓を未来へ③ 松尾好則さん(小学校教諭)

2021年5月28日

「伝えていく人がいなければすたれていく 経験した人はもちろん 経験していない人も 話をききながら自分の子ども 地域の子どもに伝えていく そういう役割を担ってほしい

学校の先生の方はぜひ、ご覧ください。子どもたちの心のケアにも言及されています

雲仙普賢岳の教訓を未来へ④元島原市長 鐘ヶ江管一さん

NIB news every.特集 (2021年5月21日放送)

見覚えのある方も多いのではないでしょうか。こちらの動画を視聴してなぜ髭を伸ばしていたのか、どんな思いで当時をすごしていたか知ることができました。市区町村関係の方はぜひご覧ください。

「火砕流を甘くみていた 避難勧告(区域)の中に人がいなければ1人の犠牲者もなかった
空振りを躊躇したらいけないと全国各地で言った
「土石流 火砕流から人の命は守れても 自殺する人が出てくる」

3:32あたりからだけでも見てください。被災で仕事を失う方もいます。農業や畜産業だけではありません。勤めていた会社が潰れたら突然路頭に迷うことになります。社宅に住んでいたら出て行かなくてはならないのです。想像の話ではありません。

動画について

ご紹介した「雲仙普賢岳の教訓を未来へ」はたくさんの動画があります。今回は④までをご紹介しました。今後も雲仙普賢岳、島原半島には必ず行きますので、その際に続きをご紹介します。動画を早くみたいぞという方は、NIB長崎国際テレビのYouTubeチャンネル、再生リストの「NIB news every.」(こちらをクリックで視聴できます)のリストの中に「雲仙普賢岳の教訓を未来へ①」というように番号のついたタイトルの動画をご覧ください。

おまけ

もうおまけかい!という感じですがお許しください。今回訪問した自然災害伝承碑の前には、初めて見たものがありました!なんとヘリコプターと装甲車?!

奥に見えているのが、今回訪問した自然災害伝承碑です。もう触れそうな距離でフェンスも低いので好きな人は思わず越えてしまうのでは、、、と思ってしまいました!こんなに近くでみたことがなかったので思わずパチリでした。

台風12号、レンレンというパンダみたいなかわいい名前ですが、、、どうか被害がありませんように。お気をつけてご安全におすごしください。

ベルでした!

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「災害伝承検定」への取り組みに至るまでには色んな思いやエピソードがありました。
支援のあり方について悩んだり、災害伝承を知ってもらうために悩んだりする中で少しずつ構想が固まっていきました。

その様子をブログしています。

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