地震

|その他|4つの場所を並べたら

Bell

アーユーボーワン、ベルです。
ぐっと冷えこみ警報級の大雪が心配される状況です。
どうかみなさま、ご安全にお過ごしください。

今日は、今年に探訪した自然災害伝承碑の中から地震・津波に関連していた4つの伝承碑を国土地理院地図のレイヤーをかけて確認してみた様子をご紹介します。

地震・津波に関連する4つの自然災害伝承碑

2022年12月〜2023年12月までの1年間で探訪した地震と津波に関連する自然災害伝承碑は4つありました。

1:三重県志摩市    1854年12月23日発生 安政東海地震「津浪流倒記」

2:徳島県阿南市    1854年12月23日発生 安政東海地震 「椿八幡神社常夜燈」

3:徳島県海部郡美波町 1361年7月26日発生  正平南海地震「東由岐康暦碑」

4:宮崎県延岡市    1707年10月28日発生 宝永地震  「井替川改修記念碑」

国土地理院地図の機能を使ってみる!

この4つの自然災害伝承碑を以前から試してみたかった、国土地理院地図の機能を使って確認してみようと地図を触ってみました。国土地理院地図では様々なものを選んで地図に表示することができます。

こんなふうに、見てみたいものを地図上に表示させることができます。
この写真では、自然災害伝承碑(津波)・全国の主要活断層帯(地震調査研究推進本部)・確率論的地震動予測地図(今後30年間に震度6以上の揺れに見舞われる確率)を地図に表示させてみた様子です。(右手にある白い背景の凡例は画像を切り出して写真の場所へ貼り付けました)

緑色のものは自然災害伝承碑(津波)です。

青い線は全国の主要活断層帯(地震調査研究推進本部)です。

黄色や桃色、紫色のものは、防災科学技術研究所の地震ハザードステーション(JーSHIS)が提供する全国地震動予測地図というもので、確率論的地震動予測地図(今後30年間に震度6以上の揺れに見舞われる確率)が表示されています。

※地図の色の説明部分から切り取ったものが写真のものですが、防災科学技術研究所のWEBサイト「J-SHISハザードステーション」に詳細な説明があります。他にも様々な情報があり、「使ってみよう」「学ぼう!」のコンテンツはとっても勉強になります!

ほかにも国土地理院地図で表示できるものはたくさんあります。
もっとツールを使うと、2つの地図を左右、上下に並べて比較してみたりすることもできます。
いろんなものを使い始めてしまうと、地図って面白いな〜と夢中になってしまって、時間があっという間にたってしまっていました・・・。要注意です!🤭

地図で探訪した4つを確認してみると

4つの地震・津波に関連する自然災害伝承碑を表示してみると、写真のようになりました。

先ほどの写真の地図では、津波に関する自然災害伝承碑のみを表示していましたが、こちらでは地震に関する自然災害伝承碑も表示しました。探訪した自然災害伝承碑がある場所の赤い丸⭕️と、それぞれの発生年月日は画像へ追記してみました。(画質が悪くすみません💦)

まだまだ、たくさんの自然災害伝承碑(緑色)があることがよくわかります。そして、自然災害伝承碑がある場所、災害が発生した日を並べ、こうして見てみると、地図にも表記のある「南海舟状海盆」なんかいしゅうじょうかいぼん(南海トラフ)に関する自然災害のことを強く実感します。

発生の間隔や、発生の仕方も一定ではないこともよくわかります。1707年は、非常に大きな巨大地震であった宝永地震だけでなく、発生の49日目には富士山の噴火活動がおき16日間も噴火活動が続いた年です。

また、1854年の安政東海地震、安政南海地震は、わずか32時間差で立て続けに起こっています。探訪した自然災害伝承碑の中には、この2つの災害のことが刻まれているものもありました。

数百年の時を超えたものが1つに重なる

今回、国土地理院地図の機能を使い、防災科学技術研究所の確率論的地震動予測地図を表示させた地図を使うことで、先人が残してくれた災害記録や教訓と、いまの科学的技術、数百年の時を超えたものを1つに重ねて見ることができました。

実際に現地を探訪し、自然災害伝承碑がどんな状態・様子であったかを知るだけに、この経験はとても感動的でした。ありがたい気持ちでいっぱいになりました。

4つの伝承碑を紹介!

今日の一番最初にあった写真にある4つの自然災害伝承碑(下の写真)を右から順番にご紹介します。それぞれを訪れた際の探訪記は・・・またのお楽しみに!☆

1つめは、三重県志摩市の伝承碑です。この自然災害伝承碑は見つけることと、その場所に行くことがとっても難しかったのでとても記憶に残っています。

下の写真のように、とっても小さく、お寺の門ときれいに並んでいて道路からは死角になっていたのです。また、道路が狭く、酷道・・・離合ポイントがあまりなく、ヒヤヒヤしました。

2つ目の徳島県阿南市の自然災害伝承碑は、写真の常夜灯に伝承が刻まれていました。当日は神社の清掃や修理をしている方々がちょうど休憩時間だったようで、じーっと見つめたり、写真をとったり、拓本アプリが使えないかと格闘している様子を「何やってんだ?」という感じで眺めていらしゃいました💦

3つ目は、徳島県海部郡美波町の自然災害伝承碑です。こちらは、まず1361年という年代に驚きました。実際に行って見ると、木々が茂った森の中で石碑のところだけ淡く光が差し込み、石碑が神々しく照らされているかのように見えました。石碑の周囲はふわふわの苔絨毯でした。2018年には現在の天皇陛下がご訪問・見学されています。

4つ目は、宮崎県延岡市の自然災害伝承碑です。目の前は井替川があり周囲は田んぼが広がっています。細い河川敷沿いに、ぽつん、とあったのですが、周辺はきれいに草が刈ってあり、大切にされていることがよくわかりました。写真のように、しめ縄が巻かれ紙垂が下がっていました。

物言わぬ石碑の向こうには

物言わぬ石碑ですが、その向こうには人がいます。

それは、数百年前を生きた先人だけでなく、今を生きている人もです。
自然災害伝承碑を巡って探訪をしていると石碑のお掃除をしている方に出会うこともあります。

また、今回の宮崎県延岡市の石碑のように、そこに人がいなくても、石碑の周辺の様子から、大切にしている人がいることがわかります。

そんな様子を拝見することができたり、先人のメッセージに思わず涙がでそうになったり、そんな心がぽかぽかする体験ができることが、自然災害伝承碑を巡る旅の魅力であり楽しみになっています。


2023年12月21日の今日、新たに19基の自然災害伝承碑が追加・公開されました。
みなさんもぜひ、近くの自然災害伝承碑に会いにいってみてください☆

ベルでした!

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