土砂災害

群馬県|はるばる長野県から群馬県まで…

Yui

こんにちは。結(Yui)です。友人のベルちゃんと一緒に自然災害伝承碑をマップにピン建てしていくプロジェクトを一緒に行っています。

天明地蔵尊之碑

2023年2月19日(晴れ)

群馬県伊勢崎市谷塚町の子安観音境内にある「天明地蔵尊之碑」です。同じ場所にお地蔵さまや灯篭などがあり、ここだけにぎやかな感じになっていてびっくりしました。今までも一緒に観音様や説明文などが置かれていたり、ところはありますがこれぐらいにぎやかな感じなっているのはなかなかありません。でもこれを一つづつ見ていくと同じ天明3年浅間山噴火に伴う災害に関するものでした。ですからどちらかと言えば、この一群が自然災害伝承碑(群?)かと思います。ちなみに登録されている自然災害伝承碑は写真一番左にある石板です。

登録されている自然災害伝承碑

まずは写真中央のお地蔵様ですが、こちらは「夜泣き地蔵」という名前のお地蔵様。1783年の浅間山の大噴火で、利根川沿いの戸谷塚村にも多数の死体が利根川を流れて打ち上げられてきました。村の人々はこの遺体を手厚く葬りましたが、夜な夜なすすり泣く声が聞こえたため無念の死を遂げた人々の霊を慰めようと地蔵尊を建立したそうです(写真右の立て札にこの説明があります)。余談ですが、こちらのお地蔵さまは半けっかでお座りになられています。半けっかのお地蔵様は珍しいのではないでしょうか。

そして右側の「天明浅間押二百回忌 供養碑」も夜泣き地蔵様と同じく、浅間山の大噴火で犠牲となった方々の二百回忌の際の供養碑です。ちなみにこの供養碑は嬬恋村、長野原村、戸谷塚村の有志によって建てられたもので、今でも忌日には毎年嬬恋村の人々が訪れているそうです。嬬恋村から伊勢崎市まではなかなか遠い(100K弱)かと思うのですが、利根川の流れに乗って下流の戸谷塚村まで流れ着いた嬬恋村のご先祖様の事を思うと慰霊の念が沸き起こります。また今でもご先祖様の慰霊に毎年来られているのは素晴らしいですね。

さて「天明地蔵尊之碑」の碑ですが、こちらは1783年の浅間山大噴火の百八十回忌を記念し、嬬恋村、長野原村、戸谷塚町の有志により建立されました。伝承内容は先に書きました通り浅間山の噴火による被害です。利根川沿いの戸谷塚村には上流の嬬恋村鎌原地区から多数の死者や家屋・材木等の流出物が打ち上げられました。村の人々は約700名の遺体を手厚く葬ったそうです。”この碑は災害時の人々の相互扶助を後に伝えるために建てられた”と国土地理院さんのマップにある説明文にはあり、この心を忘れてはいけないなと思いました。

国土交通省のサイト(天明浅間押二百回忌 供養碑):https://www.ktr.mlit.go.jp/tonejo/tonejo00024.html

おまけ

群馬県には観光地がいろいろあると思うのですが、私は草津温泉や鬼怒川温泉といったメジャーなところですら行ったことが無く、今回のネタになりそうなものがない…というわけで考えに考え抜いた末に今回は群馬県にお邪魔した際とは全く関係のないものをご紹介することにしました(笑)。

結は普段からマンガ、アニメが好きなのですが今回ご紹介するのはそんなマンガ好きあなたに必見!立川市にある「立川まんがぱーく」です。

まんがぱーくの入口

まんがぱーくは子供から大人まで楽しめる有料のマンガ図書館です。私は平日お邪魔しましたので一日いることができましたが、日曜日と祝日は入れ替え制のようです。コーヒー一杯分ぐらいのお値段で一日マンガ読んでいられるなんて夢のよう…。また平日だったからか利用者さんも大人の方が多かった印象です。皆さんマナーが良く没頭してマンガを読んでましたよ~。カフェも併設されているので建物からでなくてもご飯も食べられます。本当に極楽な一日でした。

結でした。ではまた~☆

立川まんがぱーく公式サイト:https://mangapark.jp/

ABOUT ME
husegu
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一般社団法人 災害伝承普及協会
「みんなの心をつないで防ぐ」をコンセプトに活動しています。防災における災害伝承の大切さを発信しています。自然災害伝承碑の探訪を通し、石碑に残された先人の思いやりの心をいつも感じています。防災のことや心理学の事を発信しています。
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