兵庫県|阪神・淡路大震災を外して神戸は語れない

こんにちは。結(Yui)です。友人のベルちゃんと一緒に自然災害伝承碑をマップにピン建てしていくプロジェクトを一緒に行っています。
鎮魂の碑
2023年6月9日 (曇り)
さて今週は舞台を兵庫県、神戸市へ移してまいります。神戸市の碑はベルちゃんもいくつか紹介してくれています。ご存じの通り、自然災害伝承碑巡りにおいて神戸市は阪神・淡路大震災を外しては語れない場所です。1995年1月17日の阪神・淡路大震災は、日本の災害対策や制度を様々な分野から見直す災害となりました。確かにこの災害を境に被災者の生活再建支援や、ボランティアや救援物資の方法なども変わってきたように思います。それ以外にも迅速なインフラ復旧の大切さや耐震対策などもさらに重要視されるようになったと思います。それ以前にももちろん地震を含む災害は近代でもあったわけですが、この阪神・淡路大震災はとりわけ、人々の記憶に残るものとなりました。それほど被害が大きくインパクトが強かったのだと思います。
今回の碑はそんな阪神・淡路大震災の碑で「人と防災未来センター」の西館入口近くにある「鎮魂の碑」です。「人と防災未来センター」は阪神・淡路大震災の記憶を風化させず伝え続けるために建設された施設です。今回はページ下にあるおまけでこの「人と防災未来センター」の紹介をしています。

この「鎮魂の碑」のモニュメントは、震災が発生した5時46分を指す時計の針のデザインになっています(私は最初気が付きませんでした💦が、色が違う部分が5時46分を表しています)。また中には犠牲者全員の方の名簿が納められているそうです。石板ではなく、あえて碑に文字を何も書かずに語るモニュメントタイプの碑で「人と防災未来センター」とマッチしてると思います(「人と防災未来センター」でいろいろ学べますので、あえてここには何も書かなくても良いのかもね)。
おまけ – 人と防災未来センター –
本日のおまけは、今日ご紹介した「鎮魂の碑」がある「人と防災未来センター」です。こちらのセンターでは阪神・淡路大震災の震災時の事を勉強できるだけでなく、どのように復興したのか、どのように防災に役立てていけばよいのか、といったことなども勉強できるような施設になっています。加えて語り部さんによるワークショップや、ポスター展といったことなど様々なイベントも行われています。また東館(センターは西館と東館に分かれています)の1Fの売店では、防災グッズなども販売していたりします。
さて、この「人と防災未来センター」、建物の周りはガラス張りでなんだかおしゃれな造りになっています。そしてこの建物に、写真だと少しわかりにくいかもしれませんが、”ここが34.4m”という垂れ幕がかかっています。この34.4mというのは、南海トラフ巨大地震の被害を想定した際の津波の予測高さです(高知県黒潮町で34.4mの予測)。

もう実際にその建物の前に建ってみるとわかるのですが、圧倒的な高さ!これはどうしようもないんじゃないかという気にすらなってしまいます…。写真に収めるため建物から少し離れて撮りましたが、それでも上を入れようと思うと2F部分からしか映らず…。高い!という言葉しか出てきませんが、本当に高かったです。もちろん高地に建っていれば、ここまで高い建物でなくても良いのでしょうが、「人と防災未来センター」は海のすぐそばで、海抜も低い場所に位置しています。なので建物で見るとこれぐらい高い場所になるのだと思います。しかしこの高さは一見の価値ありなので、是非ご自分の目で確認してみてください。
結(Yui)でした☆ではまた~。
人と防災未来センターHP: https://www.dri.ne.jp/